モハメド・サラーとスロットの亀裂は「未解決」──今夏退団へ“紳士協定”の可能性も浮上

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リヴァプールの象徴的存在であるモハメド・サラーを巡る状況は、依然として不透明だ。

アフリカ・ネーションズカップ(AFCON)出場のためエジプト代表に合流したサラーだが、その裏で指揮官アルネ・スロットとの関係について、完全な修復には至っていないとの見方が浮上している。

リヴァプール番記者の一人は、両者の間に残るわだかまりを指摘するとともに、今夏の退団を前提とした「紳士協定」が結ばれる可能性に言及した。

サラーはAFCONへ、残されたわだかまり

サラーは現在、AFCON出場のためモロッコへ向かっており、1月下旬までマージーサイドに戻らない可能性が高い。

このタイミングは、ここ数週間で起きた一連の出来事を踏まえると、「理想的」とも「非常に気まずい」とも受け取れる。

一方で、直近のブライトン戦では途中出場ながら決定的な影響力を発揮。ベンチからの起用に応えた姿勢は、スロットとの関係が改善に向かっている兆しとも受け取れた。

しかし、問題が完全に解消されたわけではないようだ。

「亀裂はまだ残っている」──記者が語る現状

英『デイリー・メール』のリヴァプール番記者、ルイス・スティールは、水曜日に行われたライブQ&Aで次のように語っている。

「私の知る限り、この亀裂は確実にまだ終わっていない。ここ1週間で和らいだのは事実だが、依然として残っている」

さらにスティールは、今後の移籍市場を見据えた現実的なシナリオにも触れた。

「サウジは今も水面下で動いているし、MLSのクラブも状況を注視している。サラーとリヴァプールが、今夏の退団で“握手”を交わしても私は驚かない。クラブにとっては、彼から移籍金を得られる最後のチャンスになるからだ」

サウジ移籍の可能性は消えていない

スティールは、2023年夏にアル・イテハドが1億5000万ポンドを提示した際、サラーが将来的なサウジ移籍の可能性を完全には否定していなかった点を強調している。

「サラーは、サウジへの扉を完全に閉ざしたことはなかった。今後18か月以内に、どこかのタイミングで実現しても不思議ではない」

現在、サウジ・プロリーグではアル・ヒラル、アル・カディシーヤ、ネオムSCといったクラブが関心を示しているとされ、それぞれが異なるプロジェクトと魅力を持つ。

MLSという選択肢も現実的に

また、サラーにとってはMLSへの移籍も魅力的な選択肢となり得る。

アメリカでは、リオネル・メッシやルイス・スアレスといった選手たちがキャリア終盤でも成功を収めており、ブランド価値の高いサラーにとっても適した舞台だ。

1月移籍は否定的、鍵は「今夏」

スティール自身は、1月中の移籍については懐疑的な見方を示している。

「リヴァプールの誰一人として、1月の移籍を望んではいない。私個人としても、実現するとは思っていない」

サラーは、2024年4月に結んだ現行契約をまだ18か月以上残している。

クラブとしては、AFCONから復帰後、少なくとも今季後半戦は再びアンフィールドでプレーし、キャリアにふさわしい形での別れを迎えさせたいという思惑もあるだろう。

最善の着地点は「円満な今夏退団」か

サラーとスロットの関係は、表面上は落ち着きを取り戻しつつある。

しかし、水面下では依然として緊張感が残っており、完全な解決には至っていない可能性が高い。

もしこの不協和音が続くのであれば、今夏の移籍を前提とした非公式な合意(紳士協定)は、クラブ・選手双方にとって最も現実的で穏健な結末となるかもしれない。

サラーが不満を胸に秘めたまま別れるのではなく、

“リヴァプールのレジェンド”として拍手に包まれながらアンフィールドを去る──

その未来が、静かに現実味を帯び始めている。

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