リヴァプールが、アルネ・スロット新体制の中盤を長期的に支えるため、重要な動きを見せている。
クラブは主力MFであるマクアリスターの代理人と、新たな長期契約に向けた交渉を開始した。
これはスロット体制を安定させるうえで、極めて重要な一手となりそうだ。
マクアリスター、契約延長に向けた協議がスタート
マクアリスターは2023年にブライトンからリヴァプールへ移籍した際、5年契約を締結しており、現在の契約は残り2年半となっている。
しかし、ユルゲン・クロップ体制、そして現在のアルネ・スロット体制の双方で不可欠な存在となったことを受け、クラブは早い段階で契約延長に動いた。
英紙デイリー・メールのルイス・スティールによると、新契約についての話し合いはすでに始まっているものの、現段階では非常に初期的な協議にとどまっているという。
中盤主力の囲い込みを進めるリヴァプール
今回の動きはマクアリスターだけに限られない。
リヴァプールは現在、ドミニク・ソボスライ、ライアン・フラーフェンベルフとの新契約も検討しており、さらにカーティス・ジョーンズも契約更新の有力候補と見られている。
スロット監督の戦術において中盤は生命線であり、主力選手を早期に囲い込む姿勢は極めて明確だ。
苦しんだ序盤戦からの復調
26歳のマクアリスターにとって、今季は個人的に簡単なシーズンではなかった。
2024年から2025年シーズンを早めに終えた影響もあり、開幕当初はコンディション面で苦戦していた。
しかし、ここ数週間で状態は明らかに上向き、特にスロットが採用する中盤ダイヤモンドの先端という役割で高い評価を受けている。
背後では、より運動量と推進力に優れたソボスライとジョーンズが支え、中盤全体の完成度も高まりつつある。
レアル・マドリード移籍の噂も否定的
一部ではレアル・マドリード移籍の可能性も報じられているが、スティールはマクアリスター本人がリヴァプールでのプレーを強く気に入っていると伝えている。
現時点で、移籍を望んでいる兆候は見られない。
後手を避けるための先手の契約戦略
リヴァプールはこれまで、サラー、ファン・ダイクそしてコナテといった主力選手の契約問題に直面してきた。
同じ状況を繰り返さないためにも、クラブは価値ある選手に対して適切なタイミングで新契約を提示する方針を明確にしている。
マクアリスター、ソボスライ、フラーフェンベルフはいずれも今季終了時点で契約残り2年となる。
この時期は選手が将来を考え始める重要な節目であり、クラブ側が先手を打つ意義は大きい。
リヴァプールにとって、スロット体制の成功は中盤の安定と継続性にかかっている。
マクアリスターとの契約延長交渉は、その象徴とも言える動きだ。
現段階では初期協議に過ぎないが、常識外れの条件が提示されない限り、交渉は今後数か月で前進していく可能性が高い。
中盤の解体を望まないリヴァプールが、早期に行動を起こしたこと自体が、クラブの明確な意思を示している。
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