スロット監督が語る現実と覚悟「20%の差を越えなければ、飛躍はない」― フラム戦を前にした率直な自己分析

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2026年最初の試合となったリーズ戦を0-0で終えたリヴァプールは、日曜にクレイヴン・コテージでフラムとのアウェイゲームに臨む。

試合前の記者会見で、アルネ・スロット監督はチームの現状、シーズン前半戦の評価、そして次戦で予想される難しさについて率直に語った。

「無敗が続いているからといって、リーグを突き進んでいるわけではない」

指揮官の言葉から浮かび上がるのは、現実を直視しながらも、次の段階へ進もうとする強い意志だった。

シーズン前半戦(折り返し時点)の評価について

「現実的に言えば、今の時点では2チームがいる。(※アストン・ヴィラもかなり近い位置にいるが、アーセナルがヴィラに勝ったことで少し差が開いた)その2チームは、我々からするとかなり先にいる存在で、現時点では彼らを見てはいけないと思っている。我々は今季ずっと苦しんできた。結果という意味では良いスタートを切ったが、試合内容は常に拮抗していた。その後も試合は接戦のままだったが、不運が続いた時期もあった。今は7〜8試合無敗が続いているが、それを聞くと「リーグを突き進んでいる」と思われるかもしれない。しかし実際はそうではない。毎試合が本当にハードワークで、常に相手と力の差が非常に近い。多くの場合、我々のほうがやや良いが、それでも十分ではない。常に20%以内の差の中にいる。その20%の中にいると、倒れるか倒れないかそういう細かな判断が結果を大きく左右する。私はこれからも、選手たちと共に、その差を20%以上に広げられるように押し続ける。差をもっと大きくできれば、どこかで一気に波に乗れる瞬間が来るはずだ。ただ、この最初の19試合は、常に接戦で、戦い続けるシーズンだった。少し運が良い時もあれば、悪い時もあった。」

リーズ戦が就任後初の0-0だったことについて

「それは聞きたくない事実だね(笑)。ただ、ここ7〜8試合を見ると、我々はほとんど決定機を与えていないのも事実だ。一方で、ボール保持率の割にチャンスを作るのが難しい、という問題も明らかだ。これは今季ずっと続いていることでもある。選手たちは、ウイングにボールを運びインサイドランをし動いて、パスをつないでできることはすべてやっている。ただ、時には魔法のような瞬間やセットプレーそういったものが必要になる。それが一つ決まれば、すべてが良く見える。でも、それが今季の我々ではまだ起きていない。」

フラム戦で予想する展開について

「フラム戦は、リーズ戦とは違う試合になると思う。彼らの監督のスタイル、過去に対戦した印象、そしてホームゲームという点からも、フラムは攻撃的に来て、ボールを持とうとするはずだ。それが彼らの監督らしさだ。よりオープンな試合になる可能性が高い。そうなれば、我々は「失点しないこと」を改めて示さなければならない。もしかすると、より多くのチャンスを作れる助けになるかもしれないが、簡単ではない。前回あそこへ行った時は、良いフラム相手に敗れいる。彼らは木曜にクリスタル・パレスと引き分けている。違う展開を予想しているが、実際どうなるかは分からない。正直、リーズ戦でも5バックは予想していなかった。だが、彼らはそうしてきた。

折り返し時点で4位は妥当か?

「妥当だと思う。もちろん、差は非常に小さい。これまで話したような要因があれば、3〜6ポイントは上積みできていた可能性もある。セットプレーが少し良ければ、さらに5〜7ポイント取れていたかもしれない。ただ、オープンプレーの内容で見れば、アーセナル、マンチェスター・シティ、そして我々を比べた時、彼らの上に我々がいるべきだったとは思わない。彼らより多くの勝点を取れていないのには理由がある。それは、今説明した通りだ。」

コーチ陣からのアーロン・ブリッグス退任について

」「まず最初に、1年半一緒に働いたことに感謝したい。彼は昨季のリーグ優勝において、大きな役割を果たしてくれた。私にとっても非常に大きな助けだった。人間的にも素晴らしく、将来有望な若いイングランド人指導者だ。1月や6月には、こういうことが起こるものだ。彼は必ず新しいチャレンジを見つけるだろうし、これからも多くのチャンスを得るに値する人物だ。」

ブリッグスの後任について

「私が普段、補強選手の名前を話さないのと同じで、コーチの名前についても話すつもりはない。状況を見極め、何がベストかを検討している。ただ、決まったことがない以上、今は何も共有できない。」

遠藤航とジョー・ゴメスのコンディションについて

」ジョー・ゴメスは金曜にチーム練習へ復帰する予定だ。遠藤航は、まだだ。リーズ戦では、ベンチにいた4人がプレミアリーグ未出場だった。この過密日程の中で、それは大きな要素だ。例えば、「なぜフロリアン(ヴィルツ)を交代させたのか?」と思う人もいるかもしれない。彼はウルブズ戦の2日後、ハムストリングに違和感があり、練習できなかった。水曜にようやく練習できた状況だった。プレミア経験のある選手が限られている中で、リスクを冒すことはできなかった。その意味で、コーディ・ガクポは良い交代だった。この先のスケジュール、そしてすでに2か月続いているノンストップの試合、選手によっては6〜7か月休みなしでプレーしている。リーズ戦で全員が無事だったこと。クリーンシートだったこと。もしポジティブな点を挙げるなら、この2つだ。それに、イブラヒマ・コナテがイエローをもらわなかったので、出場停止にならないのも良い点だ。」

スロット監督は、シーズン前半戦を「常に接戦が続く、戦いの連続だった」と振り返った。

多くの試合で相手より優位に立ちながらも、その差は常に20%以内。

その僅差の中では、細かな判断や一瞬の出来事が結果を大きく左右するという現実を強調している。

また、守備面では安定感を増している一方で、ボール保持率に見合うだけのチャンス創出ができていない点は、今季を通しての課題だと認めた。

魔法のような個の瞬間やセットプレーが必要になる場面は多く、そこをどう改善していくかが後半戦の鍵となる。

フラム戦については、リーズ戦とは異なるオープンな展開を予想しつつも、決して簡単な試合にはならないと警戒を示した。

現実を受け止めながら、差を広げるフェーズへ――。

スロット体制のリヴァプールは、まだ「飛躍の途中」にある。

参照↓

https://www.liverpoolfc.com/news/arne-slot-press-conference-squad-fitness-update-fulham-preview-and-more

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