スティーブン・ジェラードは、多くのリヴァプールファンと同じように、アーネ・スロット監督のインタビューに対して“もどかしさ”を感じている。その思いを、元主将ははっきりと言葉にした。
「彼は、ロー・ブロックの話をやめる必要がある」
今季のリヴァプールには、ある“お決まりの構図”がある。
相手は深く引き、低い位置でブロックを敷く。
リヴァプールはそれを崩し切れず、試合後、スロットは決まって「ロー・ブロックへの苦戦」を口にする。
それが事実であることは、誰も否定しない。
しかし、多くのサポーターが感じているのは、「問題を指摘し続けること」ではなく、「解決策を見つけること」こそが監督の役割だ、ということだ。
TNT Sportsで中継されたマルセイユ戦――この試合は、珍しく相手が深く構えなかった一戦だった――の中で、ジェラードはその思いを代弁するように語った。
「ロー・ブロックは、私がプレーしていた頃から、そしてそれよりもずっと前から、リヴァプールに対して使われてきた。それが現実なんだ。相手は、リヴァプールを止めるために、できる限りのことをしてくる。重要なのは、解決策を見つけることだ。選手たちとともに、その“ロー・ブロックの試合”を、引き分けではなく勝利に変えていく必要がある。でも、それ自体は変わらない。このチームが直面し続ける現実なんだ」
ジェラードは、週末のボーンマス戦でも同様の状況に直面する可能性を指摘する。
「おそらくボーンマス戦でも、どこかの時間帯ではロー・ブロックに直面するだろう。だからこそ、もっと冷酷にならなければならない。そして、大きな選手たちが前に出て、ゴールを決めて試合に勝たなければならない。なぜなら、こういう試合は本当に勝つのが難しいからだ」
現在のプレミアリーグは、かつてよりもフィジカルで、より閉じた、得点の少ないリーグへと変化している。
その流れの中で、「今季のリヴァプールにとって、最も現実的な成功への道はチャンピオンズリーグなのではないか」という見方も生まれている。
来週、カラバフに勝利すれば、レッズはラウンド16進出を確定させる。
そしてジェラードは、スロットが率いるこのスカッドには、その大会を制する力があると信じている。
「このリヴァプールには、まだ本当に多くの目標が残っている。FAカップは大きいし、トップ4フィニッシュも非常に重要だ。でも、それ以上に重要なのが、このチャンピオンズリーグだ。もしこの選手たちが健康を保ち続け、そして大会の後半戦まで勝ち進めば、アレクサンダー・イサクをスカッドに戻すこともできる。このチームは、この大会を最後まで戦い抜けることを、すでに証明している。今夜、彼らは決定的な場面で“冷酷”だった。無失点に加えて、マルセイユから試合の主導権を完全に奪い取ったことこそ、
アーネにとって、最も満足すべき点になるはずだ」
ジェラードの言葉は、単なる批判ではない。
それは、リヴァプールが“いつもの課題”を乗り越え、次の段階へ進むために必要な、重みある提言だ。
ロー・ブロックは、これからも立ちはだかる。
だからこそ、語るべきは“壁の存在”ではなく、“それをどう壊すか”なのだ。
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