アンフィールドで迎える、チャンピオンズリーグ・リーグフェーズ最終節。
カラバフ戦に勝利すれば、リヴァプールはノックアウト・プレーオフを回避し、ラウンド16への“ストレートイン”を決める。
その大一番を前に、アーネ・スロット監督は会見で、
ロバートソンの去就、外野の雑音、決定力不足、失点の重さ、そして過密日程の中で戦い続ける選手たちへの敬意まで――
今のリヴァプールが抱える“すべての現実”を、率直な言葉で語った。
鍵となるのは、彼自身が繰り返した一文だ。
「両方のボックスを改善できれば、特別なことができる」
その言葉は、カラバフ戦だけでなく、今季のリヴァプールそのものを指し示している。
アンディ・ロバートソンの将来について
「ロボは明日のチームの一員だし、彼は何年もこのチーム、このクラブの一員であり続けている。彼がいてくれるのは嬉しいし、今の我々にとって“選手が使える状態にある”というのはとても重要なことだ。彼はチームの一員だし、私の側から何かが起きたということはない」
“今冬ウィンドウで確実に残るのか?”と聞かれて
「この世界では“絶対”と言えることは難しいが、彼は残ると私は思っている、そうだね」
「外野の雑音」を静めるために、今季何を成し遂げる必要があるか
「リーグでの現在の立ち位置を考えれば、外の雑音を完全に消すのはとても難しい。たとえ数試合勝っても、1敗や1つの失望する結果で、またすぐに騒がれ始める。開幕当初、ある時点で多くの敗戦を重ねたクラブであれば、それは当然のことだ。リーグ優勝を争っていないクラブで、こういう規模のクラブにおいて、雑音を完全に遮断することは不可能だ。私にとって改善点はとてもシンプルだ。ペナルティエリアの“間”では、我々は本当に、本当に良いチームだ。後方からの組み立て、前進の仕方、有望な位置への侵入、ボーンマス戦でも何度も“ここにいてほしい”という場所に選手は入っていた。だが、その“有望な位置”をチャンスに変えること、そしてチャンスが来たら、決定力を発揮して仕留めること。この“相手ボックス内”での質を上げなければならない。一方で“自分たちのボックス”では、相手は1試合に3、4回しか来ないのに、そこからチャンスになり、時にゴールになってしまう。我々が有望な位置に入る回数と、相手がそこに入る回数には大きな差があるのに、得点数には差がない。これは“非常に悪いカクテル”だ。両方のボックスで改善できれば、今季は“特別なこと”ができる。どちらか一方だけなら、“悪くはないシーズン”にはなるだろうが、それ以上ではない。どちらも改善できなければ、シーズンを通して雑音は続くことになる」
選手の負荷管理について
「それは“心配”というより“難しさ”だ。正直に言えば、ボーンマス戦はヒューゴ(エキティケ)を先発させたかった。もし1、2日余分に休みがあれば、マルセイユ戦でのパフォーマンスが良かったから、100%先発させていた。だが彼は2週間ケガで離脱し、その後多くの試合をこなしている。しかも今後数か月、使える“9番”は彼しかいない。だから負荷を管理する必要があった。フリンポンも同じ例だ。彼にもう一度90分を与えるのはリスクだと感じた。実際、交代前には疲労が見えた。私は、ほぼ同じ選手たちが、結果が出ず、批判を受けるという難しい状況の中で、それでも出続けてくれていることに大きな敬意を抱いている。普通、これほど批判を浴びながら多くの時間をプレーすれば、精神的にも影響が出て、ケガをする選手が続出してもおかしくない。それでも彼らは、長期離脱している3~4人を除けば、ほぼ全員が“常に出られる状態”を保ってくれている」
カラバフの準備で最も難しい点
「常に難しいのは“個”だ。彼らはとてもダイレクトで速く、背後へのランも多い。ボールを扱える選手も揃っている。今季、ビッグクラブ相手に彼らがどれだけやれるかは証明されている。チェルシー相手に2-2で引き分けたこともそうだ。非常に良いチームで、簡単には倒せない相手だ。今季の我々のCL日程を見ても、24位~34位のチームばかりと当たったチームもあるが、我々はその中で1チームとしか当たっていない。強豪との対戦が続き、それがリーグ戦に影響した部分もある」
遠藤航の起用(CB)について
「彼は長くケガで離脱していて、ボーンマス戦で長時間プレーした。そして明日試合があり、3日後にもまた試合がある。明日のCBは、ヴィルジル以外にCBがいないので、“ミッドフィルダーをCBで使う”しかない。ヴィルジルについては、彼が常にフィットしていることを高く評価している。この年齢で、常に90分の準備ができていることは、当たり前だと思ってはいけない。もし両方のボックスで改善できれば、今季“何かを勝ち取る”ことができると思っている」
ソボスライを右SBで使う可能性について
「私は彼を“ほぼすべてのポジション”で考えているよ!フリンポンは右SBもウイングもできるし、右ウイングにはモー・サラーもいる。そこにドムやカーティスを加えれば、一気に“右SBの選択肢が3つ”になる。ただし、彼が“最も良いのは中盤”という点では、私とドミニク本人、2人とも完全に同意している」
スロットが描く現在地は、決して楽観的ではない。
有望な位置に入れているのに仕留め切れない攻撃。
数少ない侵入から失点してしまう守備。
そして、結果と批判の中で戦い続ける選手たちの負荷。
それでも指揮官は言う。
「両方のボックスを改善できれば、特別なことができる」
カラバフ戦は、その第一歩だ。
勝てば、最短ルートでベスト16へ。
そして、その先にある“何か”を、本気で狙える位置に立つことになる。
アンフィールドの夜。
この試合は、単なる最終節ではない。
リヴァプールが“特別なシーズン”へ踏み出せるかどうかを示す、分岐点だ。勝てるか負けるかで、アルネ・スロットのリバプールの未来も変わるかもしれない。
参照↓
https://www.liverpoolfc.com/news/round-arne-slots-press-conference-ahead-liverpool-v-qarabag

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