「“一度では足りない”──スロットが明かす、完成ではなく“始まり”の6-0」

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アンフィールドでの一夜は、リヴァプールが“どこまで来たのか”をはっきりと示すものだった。

カラバフを6-0で下し、チャンピオンズリーグ・ラウンド16進出を決めたレッズ。リーグフェーズを3位で終え、プレーオフを回避するという理想的な結果を手にした。

試合後、アーネ・スロット監督はこの勝利を「完成されたパフォーマンス」と評し、2年前にヨーロッパリーグで戦っていた過去を振り返りながら、現在のチームが立っている場所と、ここから先への“渇望”を語った。

彼の言葉から浮かび上がるのは、ただ勝つだけでは満足しない、次のステージを見据えたリヴァプールの姿だった。

リーグフェーズ3位で終え、ラウンド16進出を決めたことについて

「チャンピオンズリーグのシーズンを始めるなら、トップ8で終えたいものだ。そうすれば1ラウンドをスキップできるし、その段階で非常に難しい相手と当たる可能性もある。今挙げられたチームを見れば、それは明らかだ。だから、直接ラウンド16に進めることを嬉しく思っている。特に、わずか2年前はヨーロッパリーグを戦い、アタランタに準々決勝で敗れていたのだから。今では2シーズン連続でラウンド16に進出している。昨季は“もっと先へ行きたい”という強い渇望があったが、今季も間違いなく同じ気持ちで臨むことになる。」

“両ゴール前”で良くなった点について

「それは明らかな改善点だ。今夜対戦したチームにも最大限の敬意を払っているが、ニューカッスルの方がカラバフよりも強い相手になると私は見ている。もっとも、カラバフも今季とても良いチームであることを示していたがね。それでも、我々はほとんど何も許さなかった。普段の試合では、6分や7分、時には8分ほど相手が上回る時間帯があり、その時に失点してしまうことが多い。しかし今日は、相手が上回る時間帯を一切作らせなかった。それは大きな助けになる。セットプレーは、ここまでのCLキャンペーンで非常に重要な役割を果たしてきたし、今夜も同様だった。1-0も、3-0もセットプレーから生まれた。あれで試合の雰囲気が一変する。突然3-0になれば、人々は1-0の時よりもずっと前向きになる。内容にはとても満足しているし、両ゴール前で非常に“冷酷”だった。2-0の後には3点目を奪えるチャンスも何度もあった。それでも、我々はほとんどチャンスを与えなかった。92分には、後半で彼らにとって最初で最後かもしれないカウンターがあったが、その時にどれほど全員が必死に戻っていたかが分かった。フェデリコ・キエーザ、私の9番が、ゴールエリア内で守備をしていたほどだ。以前から言っているが、“両ゴール前”で改善できれば、どんなチームにとっても我々と戦うのは非常に難しくなる。ただし、一度示しただけでは不十分だ。これを今後も継続して示さなければならない。」

負傷者が多い中で、緊急補強やローンを検討するかについて

「クラブとしては、常に“賢い”と少なくとも自分たちが思える決断を下している。短期的な視点だけでなく、中長期的な視点も持っている。だからこそ、若くて非常に優秀だが、まだ成長の余地がある選手を獲得している。実際、その成長が見えてきている選手もいる。重要なのは、“我々を助けてくれる選手が市場にいるか”“その選手を獲得できるか”“そして負傷者が戻ってきた後も、長期的に役立つか”という点だ。ここには右SBが4人もいて、中盤が12人、9番が3~4人いるようなスカッドは存在しない。我々は近い将来と、さらに先の将来の両方を見据えて賢く動かなければならない。まずはジェレミー(フリンポン)の状態を見たい。土曜に間に合わないかもしれないが、1~2日後には戻れるかもしれない。これからは週1試合のスケジュールになるので、通常はケガが減るが、確実なことは言えない。」

ニューカッスル戦でジョー・ゴメスやカーティス・ジョーンズが戻れるかについて

「カーティスは体調不良だったので、経過を見なければならない。ジョーはかなり厳しい。イブラヒマ(コナテ)は戻ってきてくれることを期待しているし、そうなると思っているが、まだ保証はできない。ジョーはタイトだ。」

途中出場で右SBを務めた遠藤航のパフォーマンスについて

「いつものワタらしく、とてもポジティブだった。彼に役割を与えれば、持てるすべてを注いでくれる。今日も本当に良かった。フリンポンと比べると、オーバーラップや1対1のクオリティは少し欠けるかもしれないが、彼は非常に堅実で、集中力が高く、安定している。今日は我々がほぼ攻撃するだけの展開だったので助けられた。本当のテストは、もし同じ最終ラインでニューカッスルやマンチェスター・シティと戦う時だろう。私は彼らをカラバフより上だと評価している。ただ今夜に関しては、攻撃的なラインナップで多くボールを持ち、多くのゴールを奪い、ほとんど何も与えなかったのは素晴らしかった。」

フリンポンの負傷について

「筋肉系のケガだが、どれくらいかかるかは分からない。膝ではなく筋肉なので、通常は負荷の蓄積が原因になることが多い。もちろん、あの瞬間に伸ばした可能性もあるが、リスクはある。だから今夜はユーゴやフロリアンも早めに下げた。彼らはマクアリスターやドミニク(ソボスライ)ほど、このレベルで長時間プレーすることに慣れていない選手だからだ。」

「一度示しただけでは足りない。これを継続しなければならない」

スロットのこの言葉こそが、今のリヴァプールを最も端的に表している。

6-0というスコアは、完成形を示した“証明”であると同時に、ここから先をより厳しく見つめるための基準でもある。

支配し、隙を与えず、両ゴール前で勝負を決め切る――この90分で示された姿は、リヴァプールが本当に目指している水準だ。

だが、監督はそこで立ち止まる気はない。

この完成度を「一夜限り」に終わらせないこと。

それこそが、次のラウンドで待つ本当の戦いへの、唯一の準備なのだ。

参照↓

https://www.liverpoolfc.com/news/arne-slot-press-conference-qarabag-win-last-16-qualification-and-fitness-updates

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