アーネ・スロットが「昨季チャンピオンズリーグでPSGに敗れたことが、結果的にプレミアリーグ優勝に役立った」と語った発言は、多くのリヴァプール・サポーターの怒りを招いた。
その感情に、クラブのレジェンドであるスティーブン・ジェラードも理解を示している。
水曜夜のカラバフ戦を前に行われた記者会見で、スロットは次のように語った。
「彼ら(PSG)は我々に勝ち、その後は毎回、次の試合に向けて1週間準備する時間があった。もしかすると、それが我々を助けたのかもしれない」
しかし、この発言は強い反発を生んだ。最大の理由は、その時点でリヴァプールがすでにリーグで16ポイント差をつけて首位に立っていたという事実だ。
この発言について問われたジェラードは、率直にこう語っている。
「正直に言って、あのインタビューを受けてファンがフラストレーションを感じるのは理解できる。理由はとてもシンプルで、彼らはその時点で16ポイントもリードしていたからだ。私の意見では、その段階でリーグはもう決まっていた。それを“助けになった”と言うのは、ファンにとっては本当に大きな打撃だよ。ファンはずっとその旅路を共にしてきたし、チャンピオンズリーグの試合を追いかけるために高いお金を払ってきた。だから、チャンピオンズリーグから敗退した時のフラストレーションや感情は、選手であれファンであれ、本当に痛みを伴うものなんだ。ヨーロッパから去るというのは、心をえぐられるような感覚だ。それを、すでに16ポイントもリードしていた状況で“結果的に助けになった”と言われれば、フラストレーションが生まれるのも無理はない」
ジェラードは依然として、スロットをリヴァプールの監督として支持している。
だが同時に、オランダ人指揮官のメディア対応が、元キャプテンにとっても次第に引っかかるものになりつつあることは明らかだ。
実際、わずか1週間前、マルセイユ戦(3-0勝利)の中継中に、45歳のジェラードはスロットに対して、
「ローブロックの話ばかりするのはやめたほうがいい」
と助言していた。
その点については改善されたようにも見えたが、スロットはその後もPSGの話題に触れ続け、さらに「リヴァプールは30年で2度しかリーグ優勝していない」と繰り返し強調している。
こうしたメディアでの姿勢に加え、今季のプレミアリーグでの失速が、長年クラブを追い続けてきたサポーター――「監督として就任してから」ではなく、何十年もリヴァプールと共に歩んできた人々――を最も怒らせている要因となっている。
その後、ジェラードは「スロットはプレッシャーを受けていると思うか」と問われ、「確かにそうだ」と認めつつも、それは内部よりも外部からのものだと説明した。
「彼は間違いなくプレッシャーを受けている。リヴァプールのファンの中には、非常にフラストレーションを感じている層が大きく存在するし、中には“もう十分だ”と感じている人もいる。ただ、そのプレッシャーは、クラブ内部よりも、メディアやサポーターといった“外部”からのものだと思う。リーグでのパフォーマンスに満足していない人たちからの圧力だ。内部は違うはずだ。リヴァプールには非常に強く、素晴らしいオーナーがいる。彼らは、昨季の実績を踏まえて――いや、どの監督であっても――できる限りのサポートを与えたいと考えるだろう。この困難な時期に、アーネ・スロットを強く支え、チームを立て直し、問題を修正するチャンスを与えたいはずだ。リチャード・ヒューズを少し、そしてマイケル・エドワーズをよりよく知っている立場から言えば、彼らは監督の周りに結集し、支えようとするタイプだと思う。それがリヴァプールというクラブの歴史でもある。このクラブは、頻繁に変化を起こすようなチームではない。だから、このプレッシャーは“内部”よりも“外部”から来ているものだと思う」
レジェンドの言葉は、スロットへの盲目的な擁護でも、単なる批判でもない。
それは、ファンの感情を理解しながらも、リヴァプールというクラブが持つ「耐える文化」と「支える構造」を同時に語った、重みのあるメッセージだった。
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