こちらの投稿は上記の記事を引用しています。
アルネ・スロット
試合終盤の勝利について ― チームのメンタリティに安心感を覚えたか、それとも得点までに時間がかかったことを懸念しているのか
両方ですね。相手が自陣18ヤードボックス内に11人を引いて構える相手にチャンスを作るのがいかに難しいかは分かっています。実際、それは相手にとって正しい戦い方です。ほぼ勝点1を手に入れかけていたわけで、否定的に言っているのではなく、それだけプレミアリーグのチームを崩すのは難しいと説明しているんです。彼らには良い選手が揃っている。全員で守って、後方からボールを繋ごうともせず、GKが常にロングボールを蹴ってきて、しかもこちらがセットプレーから点を奪えないとなれば、得点する手段はオープンプレーしかなくなる。でもオープンプレーで11人を自陣ペナルティエリアに固める相手を崩すのは本当に大変なんです。今日もまさにそうでした。何度もゴールに迫ったけれど、最後は足が出てきたりして決定機にはならない。だから試合を通して引き分けが妥当かなと感じていました。ただ、交代を使って攻撃的な選手を全員ピッチに投入しました。最後は6〜7人いたと思います。それが得点につながったかは分かりませんが、PKを獲得し、その直前にはジェレミー(フリンポン)の大きなチャンスもありました。だからこそ「安堵」ですね。運もあったと思います。
前半でのミロシュ・ケルケシュの交代について ― イエローカードが理由なのか
イエローだけが理由ではありません。その後に彼がボールをプレーした時、ファウルでは全くなかったのに主審が笛を吹いたんです。サッカーではよくあることです。ただ観客の反応や、相手選手が主審に「それをファウルと見るならイエローでもいいんじゃないか」と訴える様子も見えました。もしそうなったら理不尽ですが、リスクではあります。今日の試合で唯一負ける可能性があるとすれば退場者を出すことでした。11人対11人なら引き分けはあっても負けることはなかったでしょう。相手は一度も私たちの18ヤードボックスに入ってこなかったのですから。だから10人になるリスクは避けたかった。ミロシュにとっては厳しい決断でしたが、通常はイエロー1枚で選手を下げることはないけれど、今回は最善だと判断しました。
サラーを交代させることを考えたか ― 攻撃陣を厚くする狙いについて
ゴールが必要で、物事がうまくいっていない時は、ほぼ全ての交代策を考えます。ただ後半はどんどん良くなっていき、チャンスにも近づいていた。とはいえ最終的には「攻撃の選手を全員投入せずに引き分けで終えるのは嫌だ」という思いに行き着きました。別の試合なら7人もの攻撃的選手を並べるリスクを考えるかもしれませんが、相手が自陣ペナルティエリア内に11人を並べている状況では大きなリスクではない。だからその判断をしました。モー(サラー)を下げるというのは…ゴールが必要な時にはなかなかありえません。今季か来季にそういうことがあるかもしれませんが、頻繁には起きないでしょう。
アレクサンダー・イサクについて ― メンバー外だったが朝に練習はしていたのか
いいえ、今日はリカバリーでした。ただ昨日は非常にハードなセッションを行いました。説明すると数分かかりますが難しくはありません。シーズン開始時、3〜5週間オフを取った選手には基盤を与えます。しっかりとしたセッションを積ませて、最終的に45分プレーできる状態にするんです。イサクはニューカッスルから来た時点で、いわば「プレシーズンが今から始まる」という状態でした。だから本格的なトレーニングを重ねて基盤を作る必要がある。ましてや週3試合90分なんて到底無理です。もちろん今日5分、次の水曜に10分、その次に15分…という形もありますが、それでは正しいビルドアップではないと考えています。スウェーデン代表がやったように、試合で酷使せずに良いセッションを積ませる方が正しい。プレーさせてしまうと練習で追い込めないからです。彼らのやり方は正しかったし、私たちも同じ方針です。だから今は水曜か土曜に最低45分はプレーできる状態になります。ただし水曜に45分出たら、土曜にまた45分以上は期待しないでください。彼の体はまだその準備ができていないと、私たちは考えています。
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