もし、あの時――。
モハメド・サラーは、1月にリヴァプールを去っていたかもしれない。
監督との関係悪化。
スタメン落ちへの不満。
そして、“もう終わりだ”と感じ始めていたシーズン。
そんな中、彼の家を訪れた一人の男がいた。
スティーブン・ジェラード。
リヴァプールの象徴は、もう一人のレジェンドにこう伝えた。
「“裏口”から去るべきじゃない」
その言葉が、サラーの決断を変えた。
『TNT Sports』のインタビューで、ジェラードはサラーに対し、「シーズン途中に“裏口”から去ることもできた」と語りかけた。
するとサラーはこう答えた。
「うん、今はこの決断に満足しているよ」
「君が家に来てくれたことは、みんな知らないと思う。ディナーは楽しめたかな?本当に良い会話ができたし、君が自分の考えを話してくれたことにすごく感謝している。“大きな扉”から去ることができるのは嬉しい。それも、君が自分に言ってくれたことだった。“自分のやり方で去るべきだ”ってね。その言葉は今でも覚えている。だから今は満足している。このシーズンに起きたすべてのことが、『もう行く時だ』と思わせたんだ」
サラーは、一部の試合でスタメンから外されたことに不満を抱いており、その結果スロット監督との関係も悪化したとされている。
昨季から今季にかけてパフォーマンスが落ちたことは事実だが、“年間最優秀選手級”から苦戦するウインガーへと急激に変化したことは、多くの人にとって驚きでもあった。
サラーはさらにこう続けた。
「一晩で急に年を取ったわけじゃない。昨シーズンは素晴らしいシーズンを送ったし、まだ自分にはできることがたくさんあると思っている。これから自分にとって何がベストかを見ていくつもりだ。でも、このシーズンを経験していく中で、『これが正しい決断なんだ』と思えるようになった。そして今はその決断に納得している。シーズンはみんなにとって厳しかった。これ以上はあまり多くを語りたくない」
サラーの発言からは、今季のチームマネジメントに対して少なからず不満を抱えていることがうかがえる。
レジェンドには、“去り方”がある。
静かに消えるのではなく、
拍手の中で終わるべき物語がある。
スティーブン・ジェラードは、それを知っていた。
だからこそ、サラーに伝えた。
“自分のやり方で去れ”と。
アンフィールドで迎える最後の日は、
ただの別れではない。
それは、一つの時代に幕が下りる瞬間だ。
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