リヴァプールの黄金時代を語る上で、必ず名前が挙がる攻撃陣がある。
モハメド・サラー、サディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノ。
そこに、もしフェリペ・コウチーニョが残っていたら――
その“もしも”は、今でも多くのファンの想像をかき立てる。
ユルゲン・クロップ自身もまた、その可能性を信じていた一人だった。
しかし、その夢はわずか7試合で終わる。
そしてその決断が、結果的にリヴァプールを頂点へと導くことになる。
クロップはコウチーニョの退団がその後の成功につながったと認めつつも、このカルテットでの時間がもっと欲しかったと振り返った。
「選手たちは本当に素晴らしかった。ただ、プレミアリーグで優勝するには特別な選手が必要なんだ。そして我々は移籍で得た資金を使って、少しずつ、年々その戦力を整えていった。フィル・コウチーニョ、サディオ、ボビー、そしてモーで丸2シーズン戦えたら良かったと思うよ。本当にすごかっただろうね。実際に数試合ではとても良いプレーを見せていたし、うまくいく手応えも感じていた。でも、何が起きたかはみんな知っている通りだ。クラブにとっては良かった。でもフィルにとってはそうではなかったかもしれない。それが決断というものだ。正しかったかどうかは後になって初めて分かる。ただ、その資金で我々はファン・ダイクとアリソン・ベッカーを獲得できた。そして彼らがいなければ、何も成し遂げられなかっただろう。人生には運も必要だ。我々は彼らを獲得できたという意味で幸運だった」
この4人が同時先発した試合では、
スパルタク・モスクワ戦での7-0勝利、サウサンプトン戦での3-0勝利、セビージャ戦での3-3ドローなど、印象的な結果が並んでいる。
そのポテンシャルは明らかだったが、バルセロナがコウチーニョ獲得に動いた時点で、その時間は限られていた。
結果的に、この移籍こそがクロップ体制下のリヴァプールにおける大きな転換点となった。
フットボールに「もしも」は存在しない。
だが、その“もしも”があるからこそ、
物語はより深くなる。
4人が揃い続けていた未来。
そして、別れによって切り開かれた現実。
どちらが正しかったのか――
その答えは、すでに歴史が示している。
リヴァプールは失ったことで、
すべてを手に入れた。
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