【Mo Chatra氏分析】リヴァプールは再び大金を投じる準備ができている――今夏の補強資金と再建計画

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リヴァプールは本当に今夏も大型補強を行えるのだろうか。

サポーターの間では、昨夏の大型投資に続いてどれほどの資金が残されているのか、そしてアンドニ・イラオラ新体制の下でどのような補強が行われるのかが大きな関心事となっている。

今回の記事では、財務分析に定評のあるMo Chatra氏が公開した考察ツイートをもとに、その内容を紹介したい。なお、本記事はMo Chatra氏本人より引用・紹介の許可をいただいた上で作成している。

数字だけを見ると、サラー、ロバートソン、コナテといった主力の退団によってクラブが大きな転換期を迎えているようにも映る。しかしChatra氏の分析によれば、リヴァプールは依然としてプレミアリーグ屈指の財務基盤を維持しており、今夏も十分な補強資金を確保できる状況にあるという。

そして個人的にも、この分析を見て感じたのは「リヴァプールはお金がないから動けない」のではなく、「どう使うか」が最大のテーマになっているということだ。

昨夏の補強で獲得した選手たちが本格的に戦力化するかどうか。
イラオラが求める高強度サッカーに適した選手を見極められるかどうか。
そしてヒューズ率いる強化部門が再び市場で優位に立てるかどうか。

クラブの未来を左右する夏が、まもなく始まろうとしている。

クラブ史上最高レベルの収益を記録した2025/26シーズン

今夏の補強予算を考える上で重要なのは、クラブが2025/26シーズンに記録した収益だ。

推定ではリヴァプールの総収益は約7億3500万ポンドに達したとみられている。

これはクラブ史上でも最高水準の数字だ。

プレミアリーグの放映権収入、商業収入、アンフィールドの拡張によるマッチデー収入増加などが大きく寄与した。

一方で、クラブは移籍市場でも積極的な投資を続けていた。

2025年夏に成立した補強に加え、それ以前の移籍に関する分割払いも含めると、2025/26シーズン中の移籍金支払い総額は約2億ポンドに達したとみられる。

そして2026年夏にも、昨年獲得した選手たちに対する分割払いとして約1億4000万ポンドが発生する予定だ。

それでも財務状況は健全

重要なのは、支出だけではない。

リヴァプールは昨夏の選手売却でも大きな成果を上げた。

過去の移籍を含めた分割収入として、2025/26シーズン中に7000万ポンド以上を回収しているとみられ、今夏も同程度の収入が見込まれている。

そのため、既存契約のみを考慮した場合の純支出は約7000万ポンド程度に収まる計算になる。

さらにクラブの財務を支える大きな要素として、人件費の管理も挙げられる。

2024/25シーズンの給与総額は4億2800万ポンドだった。

その後、

  • モハメド・サラー
  • フィルジル・ファン・ダイク

との契約延長や大型補強選手の加入によって人件費は増加した。

しかし今季はリーグ優勝や主要タイトル獲得がなく、勝利ボーナスや個人成績ボーナスの支払いも減少。

その結果、給与総額は約4億4000万~4億5000万ポンド程度に留まったと考えられている。

サラー、ロバートソン、コナテ退団による大きな効果

そして今夏以降は状況が変わる。

サラー、ロバートソン、コナテの退団だけで年間約5000万ポンドの給与削減効果が生まれる。

さらに、

  • フェデリコ・キエーザ
  • カーティス・ジョーンズ

といった選手たちにも移籍の可能性があり、仮に放出となれば追加で2000万ポンド以上のコスト削減が見込まれる。

つまり、補強資金を確保するための下地はすでに整っているということだ。

保険金という“隠れた追い風”

さらに見逃せない要素がある。

クラブは2025/26シーズン中に3000万ポンドを超える保険金収入を受け取っている。

この資金も今夏の補強計画に組み込まれる見込みだ。

つまりクラブは表面的な収益だけではなく、追加資金も確保している状態にある。

実際に使える補強資金はどれくらいなのか?

仮に現時点で新加入選手が一人もいなかった場合、

2026/27シーズンの固定コストは約5億8000万ポンド。

そこに既存契約による移籍関連支出約7000万ポンドを加えると、総支出は約6億5000万ポンドとなる。

一方でクラブは2026/27シーズンの総収益を約7億5000万ポンドと見込んでいる。

つまり約1億ポンドの余力がある計算になる。

そして移籍金は通常3回払いで支払われる。

この前提で考えると、

1億ポンドの余力=総額3億ポンド規模の補強

が可能になる。

しかもこれは選手売却収入や保険金収入を含まない数字だ。

すでに5500万ポンドは支出済み

ただし、全額が自由に使えるわけではない。

1月に合意済みのジェレミー・ジャケ獲得に5500万ポンドが割り当てられている。

それでも、リヴァプールが再び大規模な補強を行える可能性は極めて高い。

昨夏ほどの爆発的な投資にはならないかもしれないが、それでもプレミアリーグ有数の資金力を維持していることは間違いない。

カギを握るのは選手売却

今夏最大の変数は選手売却だ。

もしクラブが

  • コーディ・ガクポ
  • アレクシス・マクアリスター
  • カーティス・ジョーンズ

を売却した場合、その移籍金総額は1億5000万ポンドを超える可能性がある。

ただし分割払いの影響もあり、今夏すぐに使える資金増加分は約5000万ポンド程度とみられる。

それでも補強予算を押し上げる大きな要素になることは間違いない。

イラオラが求めるスカッドは現在の人数では足りない

財務面だけでなく、戦力面でも補強は不可欠だ。

ローン移籍や売却候補を除くと、現在トップチームに残る選手はわずか22人程度。

さらに、

  • ウーゴ・エキティケ
  • コナー・ブラッドリー

は2026/27シーズンの大部分を欠場する可能性がある。

そして何より、イラオラのサッカーは高強度を要求する。

ボーンマス時代から知られる激しいプレッシングと運動量を考えれば、22人規模のスカッドでは到底シーズンを乗り切れない。

もし追加の退団者が出れば、人数は20人前後まで減少する可能性もある。

「大型補強+掘り出し物」が基本戦略か

そのためクラブは、

  • 2〜3人の大型補強
  • 4000万ポンド以下の即戦力補強

を組み合わせながら、最終的に6人前後を獲得する可能性が高い。

特に補強が必要とされるのは、

  • アタッカー
  • 右SB
  • CB
  • 守備的MF

のポジションだ。

ここで重要になるのがリチャード・ヒューズ率いる分析部門の存在である。

限られた予算を最大限活用するためには、再び“掘り出し物”を見つけ出す必要がある。

その結果として、

コスタス・ツィミカスやハーヴェイ・エリオットがもう1年残留する可能性も十分に考えられる。

アカデミーにもチャンスが訪れる

イラオラは若手育成にも定評がある。

そのため今季はアカデミーから2〜3人の選手が本格的にトップチームへ昇格する可能性が高い。

さらにヒューズ率いる強化部門は、16〜17歳の有望株を追加で獲得し、国内カップ戦を中心に経験を積ませるプランも描いているとみられる。

まとめ

リヴァプールは現在、大規模な再建の真っただ中にある。

サラー、ロバートソン、コナテといった象徴的な存在を失い、新監督イラオラの下で新たなチームを作り上げなければならない。

だが、その挑戦を支えるだけの財務基盤は確実に存在している。

クラブ史上最高レベルの収益。

給与削減による余力。

保険金収入。

そして選手売却によるさらなる資金確保の可能性。

これらを総合すると、リヴァプールは今夏も再び大規模な投資を行う準備が整っていると言えるだろう。

残る課題は、その資金をどれだけ正確に使えるかだ。

もしイラオラとヒューズが適切な補強を成功させることができれば、今季の失望を乗り越え、新たなリヴァプールが再びプレミアリーグとヨーロッパの舞台で大きな結果を残す可能性は十分にある。

参照↓

パターン③(LFC BELIEVER向けおすすめ)

※今回の記事は、Mo Chatra氏の分析と許可をもとに作成しています。ぜひMo ChatraさんのXもチェックしてみてください。

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