アンフィールドに、重い空気が流れている。
勝てない。
盛り上がれない。
そして、ブーイング。
かつて“世界最高の雰囲気”と呼ばれたスタジアムで、今シーズンのリヴァプールはファンとの微妙な距離感を抱え続けている。
チェルシー戦後、その感情はついに選手の口からも語られた。
ライアン・フラーフェンベルフ。
先制点を決めた男は、ブーイングについてこう言った。
「自分たちは、こんな扱いを受けるべきじゃない」
その言葉には、選手側の戸惑いと、今のリヴァプールが抱える“ズレ”が表れていた。
開始6分でゴールを決めたフラーフェンベルフは、観客の反応について質問され、こう答えた。
「正直、自分たちにはファンの後押しが必要だ。もちろん勝てなかったのは事実だけど、こんな反応を受けるべきではないと思う。ファンには90分間、自分たちの後ろについていてほしい。実際、後半はファンの声援があった時、自分たちは本当に良いプレスをかけられていた。だから次の試合では、同じようなブーイングが起きないことを願っている」
ただし、フラーフェンベルフの発言については、一歩引いて考える必要もあるだろう。
多くのファンにとって、ブーイングは選手個人ではなく、むしろスロット監督の“受け身な戦い方”に向けられたものだったと考えられているからだ。
は足をつるまで、リヴァプール攻撃陣の中で最も輝いていた存在だった。
チェルシー戦でゴールこそなかったものの、フラーフェンベルフの先制点を生み出す重要なプレーを見せていた。
その若手について、得点者はこう語っている。
「本当に素晴らしい選手だ。まだ17歳なのに、あれだけのプレーができる。ボールを持つたびに1対1を仕掛けようとするし、本当に素晴らしいよ。このまま成長し続けてほしい」
引き分けについてどう感じているか問われると、フラーフェンベルフはこう続けた。
「もちろん失望している。勝ち点を分け合うことになったからね。自分たちは勝ち点3が欲しかった。でもチェルシーも良いチームだった。彼らもここで良いプレーをしていたし、最終的には勝ち点1に値する内容だったと思う」
さらに、今季全体についてはこう語った。
「自分たちにとって素晴らしいシーズンではなかった。まだ残り2試合あるから、それを勝ってチャンピオンズリーグ出場権を確保しなければならない」
不満があるのは、ファンだけじゃない。
選手も、監督も、
今の状況に満足していない。
だからこそ、アンフィールドには複雑な空気が漂っている。
期待が大きいからこそ、失望も大きくなる。
リヴァプールは今、
“勝てない苦しさ”だけではなく、
クラブ全体の温度差とも向き合っている。
その空気を変える方法は、一つしかない。
再び、“勝つこと”だ。
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