サー・アレックス・ファーガソンが明かすクロップとの出会い──「あのとき、口をつぐんでおけばよかったよ!」

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“宿敵”のはずが――互いに抱いた深い敬意と絆

サー・アレックス・ファーガソンとユルゲン・クロップ。

サッカー史に残る2人の名将は、ピッチ上では決して交わらなかった。

ファーガソンが2013年にマンチェスター・ユナイテッドの監督を退任したため、クロップがリバプールを率いるようになった後、両者が公式戦で直接対決することはなかったのだ。

それでも、2人の間には“激しいライバル意識”を超えた相互尊敬と友情が芽生えていた。

クロップが2019-20シーズンにリバプールを30年ぶりのプレミアリーグ制覇へ導いた際、ファーガソンはすぐに祝福のメッセージを送ったという。

クロップの“リバプール行き”に、ファーガソンが関係していた?

実は、ファーガソン自身が知らぬ間にクロップのリバプール行きに一役買っていた可能性がある。

彼は監督引退後に出席した指導者フォーラム(コーチズ・フォーラムで、当時ドルトムントの指揮官だったクロップと顔を合わせていたのだ。

そのときのエピソードを、ファーガソンは後にこう明かしている。

「彼が私にこう聞いたんだ。『自分はイングランドでもうまくやっていけると思いますか? 行く価値はあるでしょうか?』とね。それに対して私は、外国から来る監督全員に伝えるのと同じアドバイスをした。“野心と期待、熱狂的なファンベース、そして歴史を持つクラブを選びなさい”と。これは単純だけど、本当に大切なことなんだ。彼にはすでにドルトムントでその能力があることが証明されていたから、自分を試せる場所を選ぶべきだと言ったんだ。」

「1年後、彼はアンフィールドにいた。……あのとき口をつぐんでおけばよかった!」

ファーガソンは笑いながら、当時の助言をこう振り返る。

「そのとき、彼がどのクラブのことを考えていたのか私も分からなかったし、彼自身もまだ決めていなかったんじゃないかな。でも1年後、彼はアンフィールドにいたんだ。……あのとき口をつぐんでおけばよかったよ!」

この言葉には、かつての宿敵への敬意と、ユーモアが絶妙に入り混じっている。

彼はまるで“偉大なライバルの誕生を後押ししてしまった”ことを、誇らしくも少しだけ悔しそうに語っているのだ。

サッカーが生んだ「宿敵を超えた友情」

ファーガソンとクロップ――。

クラブの色も哲学も異なる2人だが、フットボールへの情熱と人間的魅力という点では驚くほど似ている。

ファーガソンが築いたユナイテッドの黄金期。

クロップが復活させたリバプールの栄光。

それぞれの時代が交わることはなかったが、2人が残した言葉と影響は今もサッカー界全体に息づいている。

そして何より印象的なのは、“永遠のライバル”の頂点に立ったファーガソンが、心からクロップを称えているという事実だ。

それは、真の勝者だけが持つ器の大きさを示している。

参照記事↓

https://www.liverpoolfc.com/news/we-have-say-thanks-him-jurgen-klopp-through-eyes-his-rivals

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