ナーゲルスマン、ヴィルツを全面擁護「問題は彼ではなくリバプール側にもある」

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「正しい方向に進んでいる」リバプールには“率直な本音”も

ドイツ代表監督ユリアン・ナーゲルスマンが、リバプールで苦戦するフロリアン・ヴィルツについてコメントし、彼のパフォーマンスに対して「全く心配していない」と強調した。また、リバプールの現在の状況についても率直な見解を示し、クラブの不安定さがヴィルツの適応を難しくしていると語った。

■ プレミア11試合でゴール・アシストなし。それでも「心配していない」

22歳のヴィルツは、6月にレバークーゼンから加入して以来、プレミアリーグ11試合でゴールもアシストも記録できていない。一方で多くのチャンスを生み出しているにもかかわらずだ。また、マンチェスター・シティに0-3で敗れた試合後には、ネヴィルが「小さな少年のように見えた」と辛辣な評価を下すなど、批判の声も上がっている。

しかし、ナーゲルスマンはヴィルツをドイツ代表メンバーに選出し、アンフィールドでの現状を心配していないと明言した。

■ ナーゲルスマンの発言

「彼の状況に関係なく、私はいつもフロと話している。彼のクラブの状況を見れば、とても複雑で難しいものだ。昨年リバプールはプレミアリーグを制し、とても魅力的なサッカーをしていた。今年は数人の選手が退団し、多額の資金を新戦力に投じた。だから、チーム全体のバランスは非常に複雑だ。アタッカー5人それぞれが“スター選手”であろうとする状況で、これはフロにとって簡単な環境ではない。クラブ全体が昨季ほど安定していないからだ。シティ戦も観たが、90分を通してリバプールが劣っていた。そのような状況でフロが自分の色を出すのは簡単ではない。多くの選手が、新しいクラブに移り、多くの変化がある環境で苦戦するのを我々は何度も見てきた。最終的に、私はリバプールでの彼のパフォーマンスを左右することはできない。私が影響できるのは代表での彼だけだ。フロは10月に正しい方向へのステップを踏んだと思っている。3年間ずっと同じレベルを求めることはできない。むしろ、彼が頭をクリアにできるよう、ここ(代表)で少しサポートしてあげる必要がある。そして、リバプールも彼が作り出すチャンスを決めることで、彼を助けてあげることができるだろう。アイデアのひとつとしてね。彼は少ないチャンスしか作れていないわけではない。ただ、どういうわけかチームはそのチャンスをゴールに変えようとしない。それもまた“真実の一部”だ。」

■ クラブの不安定さと“スター渋滞”がヴィルツを苦しめている

ナーゲルスマンは、リバプールの現在の状況についても明確に指摘した。

昨季の王者リバプールは、新戦力への大規模投資・主力の退団・アタッカー陣の役割調整などにより、今季はチームとしての安定性を欠いている。

特に攻撃陣の“スター選手”たちの序列争いは、22歳の新加入MFにとっては簡単な環境ではない。

■ 「チャンスは作れている」ヴィルツへの信頼は揺るがず

ナーゲルスマンの評価で重要なのは、「ヴィルツはチャンスを作れている」という事実を強調し、問題は“彼が作ったチャンスを決められないリバプール側にもある”と指摘した点だ。

これはリバプールに向けた、ある意味で“苦言”でもある。

■ ナーゲルスマンはヴィルツを信じている

ナーゲルスマンは最後までヴィルツを擁護し、むしろチーム状況が不安定なリバプールに課題があると語った。

ヴィルツは今後、代表チームで頭をリセットし、再びクラブでのポジション争いに挑むことになる。

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