フィルジル・ファン・ダイクにとって、リヴァプールのキャプテンマークは単なる腕章ではない。
ジョーダン・ヘンダーソンの退団を受けて2023年に正式な主将へ就任し、今季で4シーズン目。チームを先頭でピッチへ導くたびに感じる特別な感覚を、今も決して当たり前のものとは考えていないという。
「その責任を感じられること自体を、本当に楽しんでいる」
クラブが大切にしてきた価値観、リヴァプールという街とのつながり、世界中のサポーターから寄せられる期待。そして困難な時こそ、チームをひとつにまとめること――。
スティーヴン・ジェラード、グレアム・スーネスという偉大な歴代主将を前に、ファン・ダイクが“リヴァプールのキャプテンであること”の意味を語った。
ファン・ダイクはこう話した。
「どこで試合をする時でも、毎回チームのみんなを先頭に立ってピッチへ連れていくあの感覚は、本当に信じられないくらい特別なんだ。それを決して、決して当たり前だとは思わないよ。このクラブが大切にしている価値観――もちろん、あなたたちのほうが今でも僕以上に理解しているかもしれないけど――そういうものとしっかりつながっていることが、どれだけ重要なのか。この街のことを理解すること。そして、リヴァプールの人々がどういう人たちなのかを理解すること。ここにいる人たちも、世界中のサポーターも、3日、4日ごとに試合がある中で、どんな状況であっても僕たちが結果を出すことを期待している。でも正直、それは素晴らしいことでもある。僕はその責任をしっかり受け入れているし、その責任を感じられること自体を本当に楽しんでいる。自分たちが何を目指しているのかを、全員が理解している状態にしなければならない。そして、難しい時期――実際にそういう瞬間は必ずある――を迎えた時には、みんなで団結しなければならないということも、全員が理解していなければならないんだ。」
リヴァプールのキャプテンには、ピッチ上のパフォーマンスだけではないものが求められる。
クラブの価値観を理解し、街とサポーターとのつながりを感じ、勝っている時だけでなく、苦しい時にもチームをひとつにすること。
ジェラードやスーネスが担ってきたその役割を、今はファン・ダイクが受け継いでいる。
2023年に腕章を託されてから4シーズン目。それでも本人の中に慣れはない。
むしろ、試合のたびに仲間たちの先頭に立ってピッチへ向かう瞬間を特別なものとして受け止め、その重ささえ楽しんでいる。
「決して、決して当たり前だとは思わない」
その言葉にこそ、ファン・ダイクがリヴァプールのキャプテンであり続ける理由が表れているのかもしれない。
偉大な先人たちから受け継がれてきた腕章。その責任と誇りを胸に、ファン・ダイクはこれからもリヴァプールの先頭を歩き続ける。
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