スコットランド代表を28年ぶりのワールドカップへ導いたアンディ・ロバートソン。しかし、その歓喜の瞬間に彼の心を占めていたのは、共に夢を語り合った親友ディオゴ・ジョタの存在だった。
2022年のワールドカップ期間中、二人はいつか揃って世界最高の舞台に立つことを誓い合っていた。しかし、その夢は突然の悲劇によって叶わなくなってしまう。
そんな中、ジョタの妻ルーテ・カルドーゾさんがロバートソンへ送った一通の手紙が公開された。その言葉には、亡き夫への愛情と、親友へ託された特別な想いが込められていた。
FIFAを通じて公開された手紙の中で、ジョタの3人の子どもの母親であるルーテ・カルドーゾさんはこう綴っている。
「私は今、深い恋しさと感謝、そして何より誇りに満ちた気持ちでこの手紙を書いています。ディオゴはよくあなたのことを話していました。二人が築いた友情、一緒に戦った試合、乗り越えてきた困難、笑い合った時間、サッカーについての会話……そして夢について。ワールドカップは、その夢の一つでした。あなたたち二人が肩を並べて育んできた夢であり、ピッチに立つ時と同じ情熱を持って追い続けていた夢でした。スコットランドが長い年月を経てワールドカップ出場を決めた日、あなたの言葉を聞き、その時の気持ちを知った時、私はディオゴが決してピッチを去ったわけではないのだと感じました。」
今夏、トッテナムへ移籍する32歳のロバートソンは、この手紙について次のように語った。
「ルーテが、今まさにあれほど辛い状況の中にいながら、わざわざ僕に手紙を書いてくれたこと自体が本当に信じられないほど素晴らしいことだ。でも、それこそが彼女の人柄を表している。ありがたいことに、僕は彼女のことも知ることができたし、二人がどれほど素晴らしい時間を共に過ごしていたかも見てきた。あの手紙は、これから長い間ずっと僕の宝物になると思う。」
さらにロバートソンは、ジョタへの想いをこう続けた。
「彼のことはこれからもずっと心の中に持ち続ける。ワールドカップ初戦でも、2試合目でも、3試合目でも、そしてその先へ進めたとしても、彼はずっと僕と一緒にいる。彼はいつもそこにいるんだ。思い出話をして笑うこともあれば、涙を流すこともある。感情にあふれた大会になるだろうけど、それは何も変わらない。むしろ彼のことをより強く思い出すだろう。彼は常に僕の心の最前列にいる。」
そして最後に、ロバートソンは亡き親友への想いを込めてこう締めくくった。
「僕は自分のためだけに戦うんじゃない。僕たち二人のために戦うんだ。」
ワールドカップは、ジョタとロバートソンが共に追い続けた夢だった。
その夢を実現する舞台にジョタの姿はない。しかし、ロバートソンの言葉が示すように、彼の存在が消えることは決してない。
笑い合った日々も、共に戦った時間も、そして語り合った夢も、これから先ずっと彼の中で生き続ける。
だからこそロバートソンは言った。
「僕は自分のためだけに戦うんじゃない。僕たち二人のために戦うんだ。」
2026年ワールドカップ。スコットランドのキャプテンがピッチに立つその時、多くのリヴァプールファンもまた、ディオゴ・ジョタのことを思い出すことになるだろう。
参照↓

コメント