「ハーヴェイは必要な存在」――イラオラ監督がエリオットの未来を明言 補強・負傷者・タイトル争いへの考えも語る【後編】

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アンドニ・イラオラ監督の就任会見後編では、ハーヴェイ・エリオットの将来やプレシーズンの方針、補強、負傷者への対応、そして来季の目標について語られた。

昨季思うような出場機会を得られなかったエリオットについては、「私たちは彼を必要としている」と明言。また、多くの主力が退団し、負傷者も抱える難しい状況を認めながらも、「選手層を厚くし、このクラブらしい攻撃的なフットボールを貫く」という決意を示した。

新時代を託された指揮官は、リヴァプールが進むべき道をどのように描いているのか。その言葉からは、短期的な結果だけではなく、長期的な成功を見据えたビジョンが伝わってくる。

――ワールドカップに出場していた選手たちは、他の選手より遅れて合流することになります。それは難しい部分ではありませんか?

「仕方のないことですね。私たちに変えられることではありません。ワールドカップを戦った選手たちは休暇を取る権利があります。最低でも3週間は家族や友人と過ごし、サッカーから少し離れる時間が必要です。肉体的にも非常にハードなシーズンを過ごしてきましたから、休養は欠かせません。私はむしろポジティブに捉えています。この1週間はU-21の全トレーニングを見ることができましたし、何人かのトップチームの選手も予定より早く戻ってきてくれました。今日も正式な集合日ではありませんでしたが、初めて見る選手が2〜3人すでに練習場へ来ていました。明日のフィジカルテストに向けて準備を始めています。こうして段階的に合流してくれることで、一人ひとりの選手と向き合う時間を作ることができます。さらにアカデミーの選手やレンタルから戻ってきた選手たちにも、プレシーズンで十分なプレー時間を与えられます。プレシーズン前半は多くの若手と一緒に過ごすことになるでしょう本来ならそこまで知ることができなかった選手たちを毎日の練習や親善試合を通して直接見ることができます。それは私にとって非常に大きな収穫になります。」

――ハーヴェイ・エリオットについてですが、昨季は非常に難しいシーズンになりました。彼の将来はリヴァプールにあると考えていますか?

「もちろんです。ハーヴェイは私たちと一緒にいますし、自分を証明したいという強い意欲を感じています。プレシーズンで彼にはチャンスがあります。私たちは彼を必要としています。予定より1週間早く戻ってきたことも非常に良いサインです。すでにU-21と一緒にトレーニングを始めていますし、良い状態を見せてくれることを期待しています。昨季は彼にとって本当に苦しいシーズンだったと思います。プレーさせてもらえないという、とても特殊な状況でしたでも私は、その悔しさが彼をさらに成長させると信じています。彼はこれまで以上にリヴァプールの選手として成功したいという気持ちを持っているはずです。」

――リヴァプールでは常に大きな注目を集めます。それでも今までと同じ監督でいられますか?

「私は今まで通りでいたいと思っています。もちろん失言をすることもあるでしょう。『これは言わない方がいい』と考えすぎながら生きるつもりはありません。自分らしくあることが一番大切です。もちろん皆さんにすべてを話すことはできません。クラブ内だけに留めるべきこともあります。でも選手に対しても同じです。ビッグネームも、強い個性を持つ選手もたくさんいるでしょう。それでも私は自分を変えずに接したいと思っています。」

――サポーターはあなたをどんな監督だと思えばいいでしょう?

「一番難しい質問ですね(笑)。自分で自分を説明するのは苦手なんです。もプレミアリーグで少なくとも3年間は戦ってきました。皆さんも私がどんなサッカーをする監督なのか、ある程度は知っていると思います。もちろんここはリヴァプールです。戦術的にも少し変えなければいけない部分はあります。ですが、私がここへ来た理由は、これまで他クラブで積み上げてきたものをクラブが評価してくれたからです。だから自分たちのDNAを失いたくありません。ピッチの上でも、皆さんへの接し方でも、サポーターとの関わり方でも、できるだけ自然体でいたいと思っています。」

――今夏は多くの変化があります。来季は過渡期になりますか?それともタイトル争いを期待できますか?

「今は難しい状況であることを受け入れなければなりません。長年クラブを支えてきたベテラン選手たちが退団しました。彼らはクラブでほとんどすべてを勝ち取った、本当に重要な存在でした。さらに非常に重要な選手たちが負傷しています。まだトレーニングも始まっていませんが、ウーゴ・エキティケ、コナー・ブラッドリー、ジョバンニ・レオーニという長期離脱者がいます。補強という意味でも、まずは彼らが残してくれた数字を埋めなければいけません。そして、その3人が戻るまでの時間も乗り越える必要があります。もちろん私は彼らを高く評価しています。コナーも、ジョバンニも、ウーゴも、このクラブの長期的な未来を担う選手です。ですが特にウーゴについては、しばらく彼なしで戦わなければなりません。その解決策を見つけることも私たちの仕事です。」

――縦に速く攻撃的なスタイルは、ここでも変わりませんか?

「もちろん、それが私たちの軸になります。皆さんは今後、『相手が引いて守ってきたらどうするのか』という質問をたくさんするでしょう。私は相手が引いて守る展開をむしろ歓迎します。その方が試合を支配できますし、相手にチャンスを与えにくくなります。できるだけ長い時間、相手陣内でプレーしたい。ボールを持っていても持っていなくても、相手ゴールに近い場所で戦いたいと思っています。その方が、私たちが得点する可能性は相手より高くなると考えているからです。」

――契約は2年と報じられています。これまでも短期契約を好んできましたが、その理由は?

「監督にとって契約年数はそれほど重要ではありません。契約があるから居続けるという考え方は好きではありません。2年契約と言っても、私の感覚では毎年が勝負です。長期契約を結んでいても解任される監督はたくさんいます。選手にとって契約は重要ですが、監督は違います。もちろん2年だけで終わりたいとは思っていません。もっと長くここで指揮を執りたい。でも、それは毎年結果を出して勝ち取るものです。リヴァプールのようなクラブではなおさらです。私はこれまでもずっと、その考え方でやってきました。」

――最後に、多くの試合を戦うシーズンになります。攻撃的なスタイルを維持するためにスカッドの厚みは重要になりますか?

「もちろんです。私にとっても新たな挑戦になります。ここでは毎週のように週半ばの試合があります。でも私は選手時代、このようなシーズンが大好きでした。試合、回復、試合、回復、その繰り返しです。だからこそ多くの選手を使う必要があります。13〜15人だけでは到底乗り切れません。スカッド全員が必要です。長いシーズンでは必ずケガも起こります。からこそ選手層を厚くし、この厳しい日程に備えなければいけません。特にイングランドでは12月から2月にかけてが非常に過酷です。その時期を乗り越えられる準備を今から整えていかなければなりません。」

後編の会見で印象的だったのは、イラオラ監督が決して現状を楽観視していないことだった。

ベテランの退団、長期離脱者の存在、そして過密日程――。リヴァプールが抱える課題を率直に認めた上で、それでも「私たちには解決策を見つけなければならない」と力強く語った。

一方で、ハーヴェイ・エリオットをはじめとする若手への期待や、アカデミー選手にも積極的にチャンスを与える考えを明かしたことからも、新監督がチーム全体の成長を重視していることがうかがえる。

「ハードワーク」「アグレッシブ」「縦に速いフットボール」。

その哲学を貫きながら、選手一人ひとりの力を最大限に引き出し、再びリヴァプールを頂点へ導けるのか。

イラオラ新体制の第一歩は、いよいよプレシーズンから本格的に始まろうとしている。

参照↓

https://www.liverpoolfc.com/news/every-word-andoni-iraolas-first-press-conference-liverpool

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