アンドニ・イラオラが、インターナショナルブレイク明けに控えるマンチェスター・シティとの大一番を前に、リヴァプールの現在地と今後の課題を語った。
新体制発足から公式戦7試合を終え、ここまで無敗。指揮官はチームが着実に前進していることに手応えを感じる一方、攻守のバランスや攻撃の流動性など、さらに改善すべき部分も明確に見えてきたという。
「この選手たちに良い土台と構造を与えられれば、タイトルを争える」
一方で、代表活動中にアレクサンダー・イサクとコーディ・ガクポが負傷。首位を走るマンチェスター・シティとの一戦へ向け、両アタッカーが間に合うかは不透明となっている。
「インターナショナルブレイクは振り返るための時間」
普段は2、3日おきに次の試合へ向けた準備を続ける過密日程。
イラオラは今回のインターナショナルブレイクを、就任後ここまでを分析する貴重な機会として捉えている。
リヴァプールでのスタートについて
「インターナショナルブレイクは、振り返るための時間だと思う。普段はもっとクレイジーなスケジュールだからね。2日、3日で次の試合に向けて準備して、また次へ進んでいく。だから、こういうブレイクが必要だと思う。ここまでシーズンがどう進んできたのかを分析する。すでに分析できるだけの試合数はこなしていると思うし、自分たちがうまくできたこと、そして僕が改善できると思っていることを確認できる。」
「特定の勝点や順位は設定していない」
今季の目標について、イラオラは具体的な勝点や順位を設定しているわけではないと説明した。
目指すのは、現在のスカッドが持つ力を最大限に引き出すことだ。
今季の目標について
「特定の勝点だったり、この順位に入るというような目標は設定していない。そういうものではないんだ。できる限り高いところまで行かなければならない。自分たちがなれる中で、最高のチームにならなければならない。それが最終的に僕たちをどこへ連れていくのかは分からない。でも、この選手たちに良い土台と良い構造を与えることができれば、タイトルを争う場所にはいられると確信している。」
イラオラが目指すのは「より激しく、より縦に速い」リヴァプール
イラオラが就任してから繰り返し求めているのが、高いインテンシティと前向きなプレーだ。
一方で、単純に試合をオープンな展開にすることを望んでいるわけではない。
攻撃性と試合のコントロール。
その両立こそが、現在の大きなテーマとなっている。
どのようなチームを作りたいか
「目標はかなり明確だと思うし、僕たちが何を作ろうとしているのかは、みんな理解していると思う。もっとインテンシティを高くする。もっと縦に速くプレーする。でも同時に、試合をコントロールしたいとも思っている。試合が必要以上にオープンな展開になることは望んでいない。例えばニューカッスル戦では、僕たちは良い試合をしたと思う。ただ、おそらくトランジションから2失点した。そういう意味では、もう少し試合をコントロールしたい。最近は試合をかなりコントロールできるようになってきたと思う。ただ、その一方で、最初の試合で見せていたような攻撃の流動性が少し足りなくなっている。だから今は、その部分のバランスを取っていくことが重要なんだ。もちろん、攻撃も非常に良くしたいし、守備も非常に良くしたい。でも時にはどちらかを選ばなければならないこともあるし、その試合で何が必要なのか、自分たちが何を優先したいのかに合わせてチームを適応させる必要もある。今は、そのすべてのバランスを取ろうとしているところだ。」
「1-0より4-3で勝ちたい。でも1-0でも喜んで受け入れる」
攻撃的なフットボールを好むイラオラらしい質問も飛んだ。
「1-0より4-3で勝つほうが好きか」と問われると、指揮官は率直に答えている。
「以前にも言ったけど、僕は4-3で勝つほうが好きだよ。結局どちらも同じように勝利だからね。それなら試合がより面白かったほうがいい。でも時には1-0で勝つこともある。もちろん、それも喜んで受け入れるよ!」
イサク&ガクポが代表活動中に負傷
マンチェスター・シティ戦を前に、大きな懸念材料も浮上している。
イサクとガクポがそれぞれ代表チームを離脱。
現時点では、日曜日の試合に間に合うかは分からないという。
負傷者について
「アレックス・イサクとコーディ・ガクポは、どちらもケガによって代表チームを離れなければならなかった。今は、次の試合で僕たちを助けられる状態まで間に合うのか、それとも間に合わないのかを見ていくことになる。ただ、現時点では2人とも負傷している。」
攻撃陣の中心を担ってきた2人だけに、その回復状況はシティ戦のメンバー選考を大きく左右しそうだ。
首位マンチェスター・シティとの大一番
リヴァプールはここまで無敗。
しかし、相手は今季リーグ戦をすべて勝利して首位に立つマンチェスター・シティだ。
イラオラも、これまでとは異なるレベルのパフォーマンスが必要になると理解している。
マンチェスター・シティ戦について
「僕たちはここまで無敗だけど、彼らはすべて勝っている。そこには大きな違いがある。シティに勝ちたいなら、僕たちは本当に、本当に良いプレーをしなければならないと思う。特に最近は攻撃面で多くのゴールを決めている。非常に危険な選手たちが誰なのかも分かっている。ただ一方で、僕たちも最近は守備面で良い改善を見せてきたと思う。彼らが持つ脅威をしっかり守りながら、反対側では僕たちも相手を苦しめることができればと思っている。」
「誰もがこの試合に関わりたいと思っている」
そして舞台はアンフィールド。
リーグ首位を迎える一戦に、イラオラも特別な雰囲気を期待している。
アンフィールドでのシティ戦について
「ビッグゲームだと思う。誰もがプレーしたいと思う試合だし、見たいと思う試合でもある。そして、その試合の一部になりたいと思うはずだ。今リーグの首位にいるチームと戦う。だから僕たちにとって間違いなく重要な試合だ。自分たちがベストの状態でなければならないことは分かっている。そして、サポーターもチームを助けようとしてくれることは分かっている。」
攻守のバランスを模索するイラオラ体制
公式戦7試合を終え、リヴァプールはまだ敗れていない。
シーズン序盤は失点が続いた一方、直近のプレミアリーグでは3試合連続でクリーンシート。
守備の安定感は着実に増している。
ただ、その代わりにイラオラが感じているのが、序盤に見せていた攻撃の流動性とのバランスだ。
より縦に速く。
より激しく。
それでも試合をコントロールする。
新たなリヴァプールが目指す完成形は、まさにその両立の先にある。
無敗という結果は、確かな前進を示している。
だが、イラオラが見ているのは現在の順位や数字だけではない。
守備が安定すれば、次は攻撃の流動性を取り戻す。
高いインテンシティを維持しながら、試合をコントロールする。
そして、どんな相手にも自分たちの強みを押しつけられるチームへと進化していく。
その現在地を測るうえで、首位マンチェスター・シティとの一戦ほどふさわしい試合はないだろう。
イサクとガクポの状態には不安が残る。それでも舞台はアンフィールドだ。
「この選手たちに良い土台と良い構造を与えられれば、タイトルを争える」――。イラオラが抱くその確信を現実のものへ変えるために、新生リヴァプールが今季最大級の試金石に挑む。




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