プレシーズン最後の一戦を、勝利とクリーンシートで締めくくったリヴァプール。アンドニ・イラオラは、開幕を目前に控えたチームの成長に確かな手応えを感じている。
アンフィールドで行われたコモ1907戦では、コーディ・ガクポとデビュー戦のジェレミー・ジャケがゴールを奪い2-0で勝利。これまで課題となっていた後半の強度低下は残ったものの、最後まで組織を崩さず、無失点で試合を終えたことを指揮官は高く評価した。
さらに、初出場となったジャケとロナルド・アラウホが揃って好パフォーマンスを披露。ジェレミー・フリンポンを含め、新たな最終ラインにも明るい材料が生まれている。
「まだ完璧ではない。でも、必ずそこまで到達できる」
ニューカッスルとのプレミアリーグ開幕戦を目前に、イラオラがプレシーズン最終戦で得た収穫、残された課題、そして自身のスタイルに適応しようとする選手たちへの信頼を語った。
勝利から得られたポジティブな部分について
「クリーンシートで試合を終えて、勝利するという感覚が、僕たちには少し必要だったと思う。まだ前半のほうが後半より良かったけど、それでも少なくとも組織を崩さず、落ち着きを保って、最終的には2-0、クリーンシートで終える方法を見つけることができた。シーズンが始まる前に、こういう感覚は必要だったと思う。」
ジャケとロナルド・アラウホのパフォーマンスについて
「うん、2人とも良かった。ジェレミーは本当に良いプレーをしていたと思うし、ロナルドも途中から入ってすごく良かった。新しい選手が2人いて、2人ともこれが初めての試合だった。その中で、あれだけ良いプレーができたのは素晴らしいことだ。ジェレミー・フリンポンもすごく良いパフォーマンスだった。右サイドバックとして90分間プレーして、攻撃では僕たちを助けてくれたし、自分のサイドもしっかり閉じていた。だから、守備陣にはいくつか良いパフォーマンスがあったと思う。」
選手たちのフィジカルコンディションについて
「先週よりは良くなっていると思う。ただ、来週には今日よりさらに良くなっていてほしい。それは自然なことだけど、今でも前半のほうが後半より良い。ただ今日は多くの選手が90分、80分と長い時間プレーして、最後まで足をつることもなく、見たところ大きな問題もなかった。だから、こうやってフィットネスレベルを上げ続けていくことが大切になる。それに加えて、フレッシュではない時でも集中力を保って、大きなミスをしないためのメンタリティも必要になる。改善はしていると思う。ただ、特に後半については、まだもっと良くならなければいけない。」
ニューカッスルとのプレミアリーグ開幕戦までの1週間をどう使うか
「イプスウィッチ戦も金曜日だから、これから2〜3週間は丸々トレーニングできる週がある。結局のところ、僕たちにはトレーニングが必要だ。一緒に練習する必要がある。今日からプレーし始めた選手たちもいるし、選手同士の関係性を作っていかなければならない。ピッチ上で問題が起きた時に、選手たち自身で解決策を見つけられるようにすることも必要だ。今日の試合、特に後半を見て、どこを改善できるのかを分析しなければならない。そういうことには時間が必要なんだ。だから、これからの2〜3週間、しっかりとしたトレーニング期間を活用して、リーグ戦に向けて準備していきたい。」
チームが自身のやり方に適応していることについて
「うん、みんな理解していると思う。すべての選手が、どんな時でも、どの1分でも、どのプレーでも必要になる。それが求めているコミットメントだ。選手たちの姿勢には本当に満足している。トレーニングでもすごく良い取り組みをしてくれている。僕はこれまでとは少し違うことを彼らに求めている。特にボールを持っていない時の部分でね。でも、選手たちはそれを理解しようとしてくれていると思う。もちろん、今の時点ではまだ完璧ではない。改善しなければならない部分はある。それでも、選手たちの姿勢、同じ考えを共有しようとしてくれていること、その意欲には本当に満足している。必ずそこまで到達できるよ。」
6試合にわたるイラオラ体制最初のプレシーズンが終わった。
すべてが完成したわけではない。指揮官が繰り返したように、前半に見せる強度やエネルギーを後半まで維持するという課題は、まだ残されている。
それでも、最後の一戦で得た2-0という結果には意味がある。
勝つこと。無失点で終えること。そして、疲労がある中でも組織と集中力を失わないこと。開幕直前にチームが必要としていた感覚を、リヴァプールはアンフィールドで取り戻した。
さらにジャケとアラウホという新たなセンターバックが揃って好発進を切ったことも大きい。既存戦力との関係性が深まれば、イラオラが求めるサッカーを実現するための選択肢はさらに広がっていく。
何より指揮官が評価しているのは、選手たちの姿勢だ。
これまでとは異なる要求、特にボールを持たない局面での変化を受け入れ、全員が同じ方向を向こうとしている。
「まだ完璧ではない。でも、必ずそこまで到達できる」――。プレシーズンで描いてきた理想を、ここから結果へ変えていく。次に待つニューカッスル戦から、イラオラのリヴァプールは本当のスタートを切る。
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