アンドニ・イラオラが、リヴァプール指揮官として迎える自身初のチャンピオンズリーグを前に、特別な思いと強い決意を語った。
リーグフェーズ初戦の相手はアトレティコ・マドリード。長年にわたってクラブを率いるディエゴ・シメオネとの対戦は、イラオラにとって選手時代から何度も経験してきた因縁深いカードでもある。
「アンフィールドでチャンピオンズリーグを指揮することは、監督を始めた時から夢のひとつだった」
そう語る一方で、感傷に浸るつもりはない。先週のイプスウィッチ戦で見せた高い強度と積極性を継続し、「自分たちのゲームをする」と強調。欧州屈指の強豪を相手に、新生リヴァプールの現在地を測る大一番へ挑む。
火曜日の試合前会見で、イラオラはこう語った。
「もちろん、僕にとって特別な夜になると思う。アンフィールドでのチャンピオンズリーグの夜については、みんながよく話しているよね。しかも初戦の相手は強豪、アトレティコ・マドリードだ。シメオネは監督として本当に素晴らしい仕事をしている。これほど長い間指揮を執り続けて、毎シーズンクラブが求める目標を達成し続けていることは、本当に特筆すべきことだと思う。間違いなく、僕たちにとって大きなチャレンジになる。選手時代にも彼とは対戦したことがある。彼がまだ現役選手だった頃にも対戦しているし、彼が監督になってからは、彼のチームとも選手として戦った。そして僕自身が監督になってからも対戦している。だから、これまでにも何度も顔を合わせてきた。こういう試合の経験については、間違いなく彼のほうが僕よりずっと多い。でも明日は、彼にとっても簡単ではない試合にできればと思っているよ。」
アンフィールドで迎える初めてのCLについて
ホームのベンチからアンフィールドでチャンピオンズリーグを戦うことについて、これまで想像したことがあったかと問われると、イラオラはこう答えた。
「間違いなく、監督を始めた時に思い描く夢のひとつだと思う。7年か8年前に監督キャリアを始めた時、自分が今いるこの場所まで来られると考えるのは簡単ではなかった。だから、明日はその瞬間を楽しめたらいいと思っている。大きな責任があるし、本当に大きなチャレンジでもある。でも明日、あのベンチに座れることをとても光栄に感じている。ただ今、僕が考えているのは、チームを良い状態に整えることだけだ。良い試合をして、勝利して、このチャンピオンズリーグを良い形でスタートできるようにしたい。」
イプスウィッチ戦の初勝利で、リヴァプール監督として軌道に乗り始めたか
「先週金曜日は、まず何より勝つことが重要だった。2試合連続の引き分けで嫌な感覚が残っていたし、僕たちには勝利が絶対に必要だったからね。ただ、結果だけじゃなく、内容の部分でも勇気づけられた。何人かの選手が非常に良いパフォーマンスを見せたし、チームとしても試合の入りがかなり強くなった。特に前半は、これまで以上に強度が高かった。あれこそ、僕たちがこれからも続けていきたい方向だと思っている。」
リヴァプールとアトレティコのスタイルの大きな違いについて
「アトレティコ・マドリードは、本当に良いサッカーをするチームだと思う。シメオネのチームを見ると、今は以前よりもボールを持つ時間が増えている。特にビルドアップの最初の段階では、かなりポゼッションするようになっている。それに、前線4人の動きには非常に大きな流動性がある。攻撃のポジションで選手同士が頻繁に入れ替わるから、捕まえるのが難しい。相手にとっても難しいし、明日の僕たちにとっても簡単ではない。」
アトレティコのスタイルにどう準備するか
「僕たちは自分たちのゲームをしなければならない。相手が非常に高いレベルのチームなのは分かっている。これまでのチャンピオンズリーグでも、それを証明している。でも、僕たちは自分たちのテンポでプレーしなければならない。自分たちから仕掛けたいし、試合の序盤から相手にプレッシャーをかけたい。金曜日の試合でも、僕たちは非常に強く入って、先にゴールを奪おうとしていた。ただ明日は、目の前に本当に良い相手がいる。それが今回のチャレンジだね。」
チャンピオンズリーグが自身の監督としての力量を試す舞台になるか
「チャンピオンズリーグの試合だし、初戦からおそらく今大会で対戦する中でも最も強い相手のひとつと戦う。でも結局のところ、フットボールだ。プレミアリーグでも、僕たちは非常に強いチームと戦っている。アトレティコについては、ある程度よく知っていると思う。何人かの選手についても知っている。もちろん大きなテストになる。でも僕が監督でなかったとしても、この試合自体が大きなテストなんだ。チャンピオンズリーグの初戦で、相手もビッグクラブだからね。プレーするには素晴らしい試合だと思う。チーム全体にとって大きな試練になるし、自分たちが今どの位置にいるのかを少し知ることもできると思う。先週金曜日には良い兆候を見せられた。今度はアトレティコのようなチームを相手にして、自分たちがどこまで来ているのかを見たい。」
今後数カ月でローテーションを行う予定について
「先発メンバーは教えないよ(笑)。かなり変更するのかどうかを聞いているんだろうけど、まだ選手たち自身も先発を知らない。だから、もちろんここで話すことはない。これから試合数が増えることや、選手たちのフィジカル状態は考慮しなければならない。ただ、今回が今季で一番難しい状況になるとは思っていない。前の試合が金曜日だったから、回復するための日数は十分に取れているからね。」
ミロシュ・ケルケズについて
「ミロシュは先週金曜日、とても良いプレーをしたと思う。僕は彼のことをよく知っているし、どこまで成長できる選手なのかも分かっている。まだ若いから大きなポテンシャルがある。それと同時に、プレミアリーグでもすでにかなりの経験があるし、代表でも経験を積んでいる。僕が信頼している選手なのは間違いない。もちろん、彼にも改善しなければならない部分はたくさんある。それは他の選手たちも同じだし、僕自身だって改善しなければならないことはたくさんある。でも僕はまず、彼がもっと良い選手になるために助ける準備ができている。今は良い方向に進んでいると思う。前の試合でも、本当に良いプレーをしてくれたよ。」
7、8年前に監督としてのキャリアを歩み始めた時、イラオラにとってアンフィールドのホームベンチからチャンピオンズリーグを指揮する未来は、まだ遠い夢だった。
その舞台が、いよいよ現実になる。
しかも初戦の相手はシメオネ率いるアトレティコ。経験、戦術、強度のすべてを求められる相手だからこそ、現在のリヴァプールがどこまで進んでいるのかを測るにはこれ以上ない試金石となる。
ただ、イラオラが求めるものは変わらない。
自分たちから仕掛け、強く試合に入り、相手ではなく自分たちのサッカーを中心に考えること。
「自分たちが今どこにいるのかを見たい」――。夢だったアンフィールドでのCL初采配。その特別な夜を、イラオラは思い出ではなく“勝利”として刻もうとしている。
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