ドミニク・ソボスライが、スティーヴン・ジェラードとの特別対談で、自身の理想のポジション、新たな役割、そしてイラオラ体制への期待を率直に語った。
新たに5年契約を結び、リヴァプールでの長期的な未来を選んだソボスライ。昨季は右サイドバックから10番まで幅広い役割を担ったが、自身が最も好むのは「8番か10番」、特にボックス・トゥ・ボックスの役割だという。
「昨シーズンの数字ではまだ十分じゃなかった。もっと良くなりたい」
マクアリスターやフラーフェンベルフ、ヴィルツとの連係にも手応えを示し、新監督イラオラについては「ダイレクトでインテンシティの高いスタイルが好き」と歓迎。ジェラードとの軽妙なやり取りでは、ファン・ダイクとの1対1にも「勝てる」と豪語するなど、自信に満ちた姿ものぞかせた。
ジェラード:
ドミニク、今日は来てくれてありがとう。まずは新契約おめでとう。5年契約を結んだということで、かなり長期的にここでプレーするつもりなんだね。これは君にとってどんな意味を持つ?
ソボスライ:
「ありがとう。自分が何を望んでいるのか、そしてここにいられることが自分にとってどれだけ大きな意味を持つのかを、はっきり示したかったんだ。これまでに成し遂げてきたことを、もう一度達成できればいいと思っているし、まだ一度も成し遂げていないことも達成したいと思っている。」
ジェラード:
シーズンが始まる前に、自分自身で何か目標を設定する?例えばゴール数とか、アシスト数とか。
ソボスライ:
「設定するよ。でも、その数字について話すのは好きじゃない。」
ジェラード:
じゃあ数字は教えてくれない?
ソボスライ:
「言わない(笑)。」
ジェラード:
昨シーズンはゴールもアシストも二桁だった。素晴らしい成績だよ。
ソボスライ:
「僕はいつだって、前のシーズンより良くなりたいと思っている。それで答えは分かると思う。僕にとって、昨シーズンの数字ではまだ十分じゃなかった。もっと良くなりたいんだ。」
ジェラード:
一番プレーしやすいポジションはどこ?昨季は右サイドバック、右サイド、攻撃的MF、8番、10番といろいろな役割をやっていたよね。新監督とは、今季もっと固定された役割になるのかについて話した?
ソボスライ:
「いや、まだ本格的には話していない。ただ、一度『右サイドバックでは使わない』ということは、かなりはっきり言ってくれたと思う。それは僕にとって結構大きかったよ(笑)。でも、もしそこで僕が必要なら、もちろんやる準備はできている。本当にあまり好きじゃないポジションがひとつだけあって、それは右サイドの“7番”のような役割だね。」
ジェラード:
じゃあ、一番好きなのはどこ?もし君自身がチームを組めて、ドミニク・ソボスライを一番危険な存在になれる場所に置けるとしたら、どこでプレーさせる?
ソボスライ:
「8番か10番だね。一番好きなのは、ボックス・トゥ・ボックスのミッドフィルダー。右でもプレーしたし、もっと低い位置でもプレーした。10番もやった。でも一番好きなのは、ビルドアップに関わりながら、特に自分たちがボールを持っている時に、そこから相手ゴールへ向かっていける役割なんだ。DFからボールを受けることもできる。長いパスを出すこともできる。その一方でペナルティーエリアにも入っていけるし、最後の3分の1にも顔を出せる。それに、遠い位置からシュートを狙うこともできる。そういうプレーが本当に好きなんだ。」
ジェラード:
じゃあ、僕と君は同じチームでプレーできたと思う?
ソボスライ:
「できたと思うよ。その場合、僕が10番をやる。」
ジェラード:
10番?
ソボスライ:
「うん。その代わり、あなたには“2番”に回ってもらうけどね……(笑)。」
ジェラード:
君がもっと良い選手になるためには、チームの中で何が必要だと思う?僕の場合は、シャビ・アロンソやマスチェラーノ、ディートマー・ハマンと一緒にプレーしていた。彼らが後ろで支えてくれたから、僕は常に前へ出て攻撃することができた。君の場合、何が必要で、今のスカッドでは誰がそれを与えてくれる?
ソボスライ:
「僕たちには本当にクオリティの高い選手がたくさんいると思う。僕はマクアリスターと一緒にプレーするのがすごく好きなんだ。僕の2年目、リーグ優勝したシーズンは、マクアリスター、ライアン、そして僕が中盤を組んでいた。ライアンは僕たちのところへ来た時、本来は6番の選手ではなかった。でも、ここで6番になった。マクアリスターも6番と8番の両方をできる。僕は8番と10番ができる。それからフロリアンもいる。彼は10番として加入したけど、ウインガーとしてもプレーできるし、中へ入ってくるような役割もできる。他の役割でも使える選手だ。例えばアーセナル戦では、彼が8番で、僕が10番か9番のような役割だった。彼も10番の位置に入ることがあって、実質的には10番が2人いるような形だったね。僕は、試合を理解していて、そういう状況を分かっている選手と一緒にプレーするのが本当に好きなんだ。それに、いわゆる“ティキ・タカ”みたいなプレーも好きだよ。パスをつないで、ここでボールを受けて……そこから、バン!って一気に前へ出ていく。そういうプレーが好きなんだ。」
ジェラード:
今では君もスカッドの中で年齢的にも経験的にも上のグループに入ってきた。リーダーシップや責任という意味でも、今は自分をチームの中心選手の一人だと思っている?その部分で、自分が一段階上がったと感じる?
ソボスライ:
「そう思う。正直に言えば、これまで僕がひとつのクラブに所属した中で、ここが一番長い。以前は、これほど長く同じクラブにいたことがなかったからね。もうここで4シーズン目になる。毎日、自分のベストを出そうとしている。すべての試合でも、すべてのトレーニングでもね。ただ、ロッカールームでは僕が一番よく話すタイプではないかもしれない。そういう役割には、フィルジルやジョーイ、アリのような選手がいる。彼らのほうが、よりそういうタイプのリーダーだと思う。」
ジェラード:
新しい監督について、どんな印象を持っている?
ソボスライ:
「すごく好きだよ。よりダイレクトで、インテンシティの高いスタイルを好む監督だというのは分かっている。僕はそういうサッカーが本当に好きなんだ。僕にとっては、それが一番大事だね。」
ジェラード:
監督やスタッフに驚かされたことはあった?
ソボスライ:
「もちろん、ミロシュ・ケルケズとは話していたよ。彼はボーンマスで監督と一緒に仕事をしていたからね。だから、だいたいこうなるだろうとは思っていた。ミロシュから、『1週間の中に、とにかく限界まで走らされる日があるかもしれない』って聞いていたから(笑)。でも僕は、それが好きなんだ。僕は、誰のことも恐れないチームでいたい。もちろんリヴァプールの選手として、相手が何をしてくるのかを分析する必要はある。でも僕は、相手のほうが僕たちが何をするのかをもっと気にするべきだと思っている。自分たちが得意なことを完璧にやる。その上で、何が起こるかを見ればいい。相手に、『リヴァプールは今度、何をしてくるんだ?』と考えさせればいいんだ。」
ジェラード:
トレーニングで常に一番良い選手は?
ソボスライ:
「マクアリスター。」
ジェラード:
チームの中で、1対1で一番対戦したくない相手は?
ソボスライ:
「誰でもいいよ。誰が相手でも勝負する。」
ジェラード:
フィルジル・ファン・ダイクでも?
ソボスライ:
「うん。」
ジェラード:
1対1で彼にも勝てると思う?
ソボスライ:
「うん。」
ジェラード:
それはちょっと信じられないな(笑)。
ソボスライ:
「彼もそう思ってるよ(笑)。」
新契約、4年目のシーズン、そして新たな監督。
ソボスライにとって今季は、単なる継続ではなく、もう一段階上へ進むためのシーズンになりそうだ。
複数ポジションをこなせる万能性は大きな武器だが、本人が最も輝きを感じているのは、中盤から試合を動かし、そのままゴール前へ飛び込んでいく役割。
そして、そのスタイルはイラオラが求めるダイレクトで高強度なサッカーとも噛み合う。
「昨シーズンではまだ足りない。もっと良くなりたい」――。すでにリヴァプールの中心選手となったソボスライだが、その視線は現状維持ではなく、さらに上へ。ジェラードと同じように、中盤から試合を支配する存在へと近づいていく。




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