アンドニ・イラオラが、フラム戦を前にリヴァプールがさらに改善すべきポイントを明確にした。
今季ここまで全試合で2ゴールを奪い、攻撃面では継続して脅威を生み出している一方、指揮官が求めているのは「後半から良くなるチーム」ではなく、試合開始から最後まで主導権を握り続けることだ。
「最初から自分たちが試合を支配したい。そうすれば、すべてがもっと簡単になる」
さらにイラオラは、好調を維持するアレクシス・マクアリスターやアレクサンダー・イサク、本職ではない右サイドバックでも存在感を示すロナルド・アラウホを高く評価。加えて、就任直後から残留を決めていたというルイス・クーマスについても、「チームを助ける準備ができている」と厚い信頼を寄せた。
新体制の輪郭が少しずつ鮮明になる中、イラオラが次に求めるのは、90分を通した“完成度”だ。
今季ここまで全試合で2ゴールを決めていることについて
「このチームには得点力があると思う。基本的にどの試合でも危険な場面を作れているし、チャンスも作れている。そして言われた通り、毎試合2ゴールを取っている。中には、もっと点を取れていてもおかしくなかった試合もある。ただ、これから重要になるのは、もっと効率的に戦うことだ。ニューカッスル戦で2失点しないこと、ノッティンガム・フォレスト戦でも2失点しないこと。そして特に、いつ失点しているのかという部分も重要だと思う。僕たちは試合の入りがあまり良くない。イプスウィッチ戦は良い例だった。ああいうスタートができれば、試合はずっと楽になる。それ以外の試合では、先に失点している。それから追いつくために、ものすごく大きなエネルギーを使わなければならなくなる。もちろん、僕としては先にゴールを決めたい。そうすれば、すべてが簡単に見えるからね。でも、正しいメンタリティを持つことも必要だ。アトレティコ・マドリード戦については、そこまで悪い入り方ではなかったと思う。開始15秒くらいで、アレックス(・イサク)にかなり決定的なチャンスがあった。あれを決めていれば、みんな『素晴らしいスタートだ』と言っていたはずだ。でも決まらなければ、見え方は変わってくる。それでも、試合の入りは僕たちがもう少し改善できる部分のひとつだと思う。基本的には後半のほうが良いプレーをしている。でも僕は、試合開始から自分たちが主導権を握りたい。そうすれば、その後のすべてがかなり楽になるからね。」
フラムについて
「まだプレミアリーグを3試合しか戦っていないから、どのチームについても大きな結論を出すには早すぎると思う。フラムはその良い例だと思う。正直、3試合とも良いプレーをしている。3試合すべて1点差で負けているけど、試合の入りや内容を見て、もし勝点を知らなければ、『少なくとも4、5ポイントくらいは取っているだろう』と思うはずだ。試合をコントロールしているし、ポゼッションも60数%くらいある。特にボールを持っている時は、かなり落ち着いてプレーしている。技術的に非常に優れた選手たちがいる。技術の質が高いから、うまくプレスをかけるのも難しい。ただ、彼らも失点している。おそらく、それがまだ勝てていない最大の理由だと思う。もちろん彼らも、その部分には取り組んできているはずだ。僕たちはフラムの選手たちのことをよく知っている。そこまで大きくメンバーは変わっていない。何人か補強はしたけど、チームの核となる部分は変わっていない。ここ数年のプレミアリーグでも非常に良いチームだった。だから難しい試合になることは分かっている。」
アルバロ・アルベロアについて
「代表では、本当に数えるほどしか一緒にプレーしていないと思う。僕たちは、だいたい同じポジションを争っていたからね。その点では、彼のほうが成功したと思うよ。僕よりたくさん試合に出たから(笑)。そこから先、そこまで深い関係が続いていたわけではない。ただ、彼がデポルティーボ・ラ・コルーニャにいた時や、レアル・マドリードにいた時など、選手として何度も対戦した記憶はある。でも結局、これはプレミアリーグだ。試合が始まれば、自分たちのことだけに集中する。」
アレクシス・マクアリスターの好調について
「アトレティコ戦の前にも言ったけど、僕は彼を素晴らしい選手だと思っている。ゲームを本当によく理解している。それに経験もある。今の僕たちは比較的若いチームだから、彼のような経験はとても重要だ。彼が僕たちのチームにいてくれて本当にうれしい。このレベルのパフォーマンスを維持してほしい。そして、もしさらに良くなれるなら、それはもっと素晴らしいね。」
イサクの「最高の状態」がこれから見られる可能性について
「そうなってほしいね。今も良い状態だと思う。試合を重ねるごとに改善していることには満足している。フィジカル面でも、本当に良いところまで来ていると思う。動きに自由さがあるし、自信を持ってプレーしているように見える。技術的に素晴らしいことは、僕たちも分かっている。そして今は、9番のポジションで僕たちが何を求めているのかも、より理解するようになってきている。良い状態にいると思う。もちろん、みんなはゴール数で彼を評価するだろう。でも僕はいつも言っているように、ゴールだけで彼を評価するつもりはない。ゴール以外にも、チームを助けなければならない部分がたくさんある。今は良いところにいると思うよ。」
ロナルド・アラウホのリヴァプールでのスタートと経験について
「言われた通り、ロナルドはビッグゲームに慣れている。チャンピオンズリーグにも慣れているし、タイトル争いにも慣れている。ビッグクラブでプレーすることにも慣れている。彼にとって最初の大きなチャレンジは、おそらく言葉だった。英語を話せないからね。新しい国へ適応することは、時には難しい。ただ、ロッカールームの中でもしっかり助けてもらえていると思う。それに、環境を変えたこと自体が、精神的にも彼にかなり良い影響を与えたと思っている。バルセロナで長い時間を過ごしてきたし、こういう変化が必要だったんじゃないかな。もちろん、パフォーマンスが良いことも助けになっている。ここまで本当に良いプレーをしている。フォレスト戦やニューカッスル戦では、センターバックとして途中から試合に入るのは簡単ではない。でも彼は入ってきて、しっかり仕事をしてくれた。彼がピッチにいる時間に僕たちもゴールを取った。そういうことも、おそらく自信につながったと思う。そして先発のチャンスを与えられてからも、本職ではないとはいえ以前に経験のあるポジションで、とても良いプレーをしてくれている。」
求める強度を90分間維持できるだけのフィジカル状態になっているか
「以前この話をした時、フィジカルだけについて話していたわけではない。メンタリティも含まれている。90分間、集中力を保ち続けることだ。今の僕たちは、おそらく前半より後半のほうが良いプレーをしている。つまり、試合終盤までかなり強く戦えているということでもある。でも、必要なのは90分間すべてだ。試合の入りだけでもダメだし、後半だけでもダメ。常に完全な状態でプレーしなければならない。ただ、ほとんどの選手については、フィジカル的に良い状態にあると感じている。いくつか例外はある。例えばブラッドリー・バルコラは、しっかりしたプレシーズンを過ごしていないから痙攣も起こした。小さな違和感があった選手や、準備期間が少なかった選手については、まだベストの状態ではないかもしれない。でも全体として見れば、チームは良い状態にあると思う。」
ルイス・クーマスへの評価について
「僕がここへ来た最初の週だったと思うけど、すでにクラブには『彼は今季ずっと残す』と伝えていた。ほとんど迷いはなかった。彼は7番、9番、10番、11番のポジションをカバーできる選手だからね。トレーニングも非常に良い。姿勢も良い。良い選手だし、ゴールも決められる。もちろん、若い選手だから、まだ加えていかなければならない部分はある。でもすでにチャンピオンシップという高いレベルで十分な経験を積んでいる。僕は、彼が僕たちを助ける準備はできていると思っている。彼がチームにもたらしてくれるものが好きなんだ。ニューカッスル戦のように負けている状況でも助けてくれたし、この前のように勝っている状況でも助けてくれる。どちらの状況でもチームに貢献できる。彼がいてくれて本当に満足しているよ。」
クーマスのメンタリティについて
「自分が何をしなければならないのかを、彼はとても明確に理解していると思う。そして彼がやるべきことは、チームを助けることだ。ボールを持って助ける時もある。ボールを持たずに助ける時もある。自分がスペースへ走ることで、別の選手がボールを受けられるようにする時もある。彼はそういうことを理解している。こういうメンタリティを持っている選手は、基本的にチームにとって良い存在になると思う。」
ここまでのリヴァプールは、何度も試合の中で修正し、後半に強さを見せてきた。
それ自体は大きな武器だ。
しかし、イラオラが目指しているのは、その一段上にある。
先に失点してから反応するのではなく、最初から相手を押し込み、90分間集中力と強度を保ち続けること。
イサクは9番としての理解を深め、アラウホは新たな役割に適応し、クーマスのような若手もチームの要求を理解している。個々の成長は、確実にチーム全体の前進へとつながっている。
「90分間すべてで完全でなければならない」――。後半に強いチームから、最初から最後まで試合を支配するチームへ。イラオラのリヴァプールは、さらに高い完成度を目指して次の段階へ進もうとしている。
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