アンドニ・イラオラが、プレミアリーグのボーンマス戦を1-0で制したリヴァプールのパフォーマンスに手応えを示した。
古巣ヴァイタリティ・スタジアムへの初帰還となった一戦は、序盤こそ相手の勢いに押されたものの、時間の経過とともにリヴァプールが主導権を取り戻す展開に。後半、コーディ・ガクポが右サイドで2人をかわして届けたボールをアレクサンダー・イサクが仕留め、その1点を最後まで守り切った。
リーグ戦ではこれで3試合連続のクリーンシート。イラオラは守備陣の連係が深まっていることを評価するとともに、フランス代表へ初招集されたジェレミー・ジャケの成長にも言及した。
一方で、インターナショナルブレイク明けにはマンチェスター・シティ戦をはじめ、チャンピオンズリーグやカラバオカップのチェルシー戦を含む過密日程が待つ。
「この次の1か月は、僕たちにとって非常に厳しいものになる」
結果に満足しながらも、イラオラの視線はすでに次の戦いへ向いている。
「勝利に値したと思う」
試合後、まず「リヴァプールは勝利に値したと思うか」と問われたイラオラは、序盤の出来には不満を示しながらも、最終的には妥当な結果だったと振り返った。
「そう思う。最初の20分、25分には失望した。試合が求めていたインテンシティで入ることができなかったと思う。ここで勝つのがどれだけ難しいかは、僕自身よく分かっている。通常、ボーンマスはものすごく強い入りをしてくる。僕たちが少しそのレベルに合わせられるようになるまで、20分、25分くらいかかった。でも、そこからは前半の終盤、そして後半と、僕たちのほうが良いプレーをしたと思う。ボールを持った時にも、より良い状況を作ることができた。そして試合に勝つことができた。」
イサクの決勝点「チームが敵陣でプレーすれば、ゴールという報酬を得られる」
勝負を決めたのは、今季プレミアリーグ5試合4ゴールと好調を続けるイサクだった。
ただしイラオラは、ストライカーの仕事を得点だけで判断しているわけではない。
「ストライカーの仕事というのは、こういうものだ。彼にはうまく合わせられなかったクロスが2本ほどあったし、うまくコントロールできなかったチャンスもひとつあった。そして、あのゴールだ。僕が彼に求めているのは、僕たちがより相手のボックスに近い位置でプレーするのを助けること。相手陣内でプレーし、意味のあるポゼッションをするのを助けることだ。そしてチームがそこでプレーできていれば、彼はゴールという形で報われることになる。」
開幕1か月を評価「最初の試合から間違いなく改善している」
イラオラ体制のリヴァプールは、ここまで公式戦7試合で4勝3分。
無敗を維持してインターナショナルブレイクを迎えることになった。
指揮官自身もチームの進歩を感じている。
「全体として、僕たちは改善していると思う。最初の数試合からは、間違いなく良くなっている。もちろん、まだ改善しなければならないことはいくつもある。もっと良くしなければならない部分もある。でも、リーグ戦で3試合連続のクリーンシートになったことはうれしい。今日のような試合は難しいんだ。ここでは決して快適にはプレーできないと分かっていた。ボーンマスは普通、相手に快適にプレーさせてくれない。プレッシャーをかけてくる。だから、それに適応しなければならない。そして、こういう試合を勝たなければならない。」
「次の1か月は非常に厳しくなる」
一方で、現在の結果に安心している時間はない。
代表ウィーク後には、マンチェスター・シティを含む上位勢とのリーグ戦、チャンピオンズリーグ、さらにカラバオカップのチェルシー戦が待っている。
「でも、僕たちは準備しておかなければならない。これからの日程は非常に厳しいからね。トップ4を争うようなチームとの試合があって、その間にチャンピオンズリーグがあって、さらにカラバオカップではチェルシー戦がある。しかも、それがすべて2日、3日おきにやってくる。だから準備しなければならない。このインターナショナルブレイクが終わった後の次の1か月は、僕たちにとって非常に厳しいものになる。」
3試合連続クリーンシート「守備陣がよりひとつのユニットになっている」
リヴァプールはイプスウィッチ戦、フラム戦、そしてボーンマス戦と、プレミアリーグで3試合連続の無失点。
シーズン序盤に課題となっていた守備にも安定感が生まれている。
イラオラは、その背景に最終ラインの連係向上があると考えている。
「特にディフェンダーたちは、一緒にプレーする時間が増えれば増えるほど、守備ラインとしてひとつのユニットになって、より安定してくると思う。ジェレミー(・ジャケ)とフィルジル(・ファン・ダイク)に、今はロナルド(・アラウホ)とミロシュ(・ケルケズ)が加わって、選手同士のつながりができ始めている。守備はより安定してきていると思う。結果を守らなければならない時間帯や、相手からプレッシャーを受ける場面でも、僕たちは安定して見えるようになってきた。」
ジャケの成長を称賛「今日はさらに一歩前進した」
この試合では、ファン・ダイクとセンターバックを組んだジャケが高いパフォーマンスを披露。
サポーター投票でもプレイヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれた。
さらに今回、フランス代表への初招集も受けている。
「彼のことをうれしく思っている。初めて代表にも招集されたからね。フランス代表に行く。あれだけ大きな代表チームだし、本人が喜んでいることも分かっている。まだ本当に若い選手だけど、プレミアリーグにとてもうまく適応している。最初の数試合では、フィジカル的に試合のリズムの違いを感じていたと思う。終盤には痙攣を起こしたり、本当に疲れ切った状態になって、交代させなければならないこともあった。でも今日は、さらに一歩前進したと思う。最後まで安定していたし、フィジカル的にも良い状態で試合を終えられたと思う。この成長を続けていってほしい。」
インターナショナルブレイク中のプランについて
多くの選手が代表チームへ向かうため、AXAトレーニングセンターに残る選手は限られる。
それでも、イラオラは次の厳しい連戦に向けて準備を続ける。
「トレーニング自体は続ける。ただ、チームの大部分が代表チームでプレーするから、実際には4人か5人くらいでトレーニングすることになる。選手たちはまず数日間の休みを取る。その後、残る選手たちとトレーニングを続ける。そして代表組が戻ってきた時に向けて、しっかり準備をしておく。おそらくマンチェスター・シティ戦へ向けて準備できるのは、3日もないくらいになるからね。でも僕たちは、その試合だけではなく、その後に続く厳しい連戦全体に向けて準備している。」
古巣ボーンマスへの帰還「このクラブが大好きだから」
今回の一戦は、イラオラにとってボーンマス退任後初めてヴァイタリティ・スタジアムへ戻る試合でもあった。
「何か驚いたことはあったか」と問われると、クラブの成長を喜びながら冗談交じりに答えた。
「驚いたこと?全部、前より良くなっているね(笑)。ドレッシングルームもそうだし、僕たちが今会見をしているこの場所もそうだ。スタジアムのコーナー部分もすでに埋め始めているのが見える。それを見るのはうれしいよ。僕はこのクラブが大好きだからね。さらに成長しているのを見ることができる。これからここで欧州の夜を楽しむことになるし、その雰囲気も感じられる。まだ始まったばかりだ。このスタジアムは最終的にはもっと素晴らしいものになる。その計画も知っているからね。そして、ここで自分が本当に大切に思っている多くの人たちに会えたこともうれしかった。」
古巣への帰還という特別な一日でも、イラオラが最優先したのはリヴァプールの勝利だった。
序盤の20分から25分は満足できなかった。
それでも試合の中で相手の強度に適応し、守備では3試合連続のクリーンシートを達成。最後はイサクが決定力を示し、難しいアウェイから勝点3を持ち帰った。
ジャケを中心とした若い戦力も成長し、新体制は確実に前へ進んでいる。
だが、その先にはマンチェスター・シティ、チャンピオンズリーグ、チェルシーとのカラバオカップを含む過酷な日程が待つ。
「こういう試合を勝たなければならない」――。内容が完璧でなくても、相手と状況に適応し、最後に結果を手にする。イラオラのリヴァプールは、少しずつ“勝ち切れるチーム”へと形を変え始めている。
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