アンドニ・イラオラ監督が、プレシーズン2連勝の結果以上に、チームとしての前進を評価した。
ヤンキー・スタジアムで行われたレクサム戦では、リオ・ングモハの一撃が決勝点となり、リヴァプールが1-0で勝利。ゴール数こそサンダーランド戦を下回ったものの、新指揮官は「今日はよりチームとして、より組織的に戦えた」と確かな手応えを口にした。
若手中心のメンバーで安定した戦いを披露するなか、イラオラはトレイ・ニョニの落ち着きと技術を高く評価。さらに、ライアン・フラーフェンベルフ、フロリアン・ヴィルツ、アレクサンデル・イサク、ジェレミー・ジャケを次戦のリーズ戦で起用する考えも明かしている。
完成にはまだ遠い。それでも、新生リヴァプールは一試合ごとにイラオラの理想へと近づき始めている。
試合全体の評価について
「全体的に見れば、前回の試合よりも安定していたと思う。今回は少し違うタイプの試合だった。ピッチがかなり狭く、スペースもあまりなかったからね。それでも、良い時間帯はあったと思う。前回の試合の方が多くのゴールを決めて、見た目には華やかだったかもしれない。ただ、今日はよりチームとして戦えていたし、より組織的だったと思う。」
プレシーズンマッチが選手のフィジカルを整えるうえで重要であることについて
「今日は多くの若手選手を起用できたので満足している。中には難しい相手と対峙した選手もいた。ルーク・チェンバースはセンターバックとして体格の大きな相手と戦ったが、非常によく対応していたし、後方からのプレーも良かった。ウイングではジョシュ・エイブ、そして終盤にはキアラン・モリソンも出場した。若い選手たちが良いパフォーマンスを見せてくれた。それは常に良いことだと思う。」
若手選手にとって、経験豊富なプロ選手と対戦することが学びになる点について
「ルイス・クーマスもウィル・ライトも、今日はとても良い仕事をしてくれた。プレスの場面でチームを助けてくれたし、攻撃ではスペースを突く動きも見せていた。ハーヴェイ・エリオットやドム・ソボスライ、その後方にいる選手たちとの連係も良かった。2人とも良い仕事をしてくれたと思う。」
自身のアイデンティティーをチームに浸透させるうえで、現在どの段階にいるかについて
「まだ完成には至っていないと思う。時々、プレーへの反応が遅れることもある。それでも、特にサンダーランド戦の前半と比べれば前進している。参考にすべきなのは、あの試合の後半よりも前半の方だと思う。少しずつ、一試合ごとに理想へ近づいていければいい。今は多くの若手選手を起用しているが、これから新たな選手たちも加わってくる。僕たちとのトレーニングを始めたばかりのシニア選手たちを、少しずつチームへ組み込んでいかなければならない。シーズン開幕時に良い状態へ持っていきたい。」
トレイ・ニョニのパフォーマンスについて
「トレイはボールを持った時に非常に優れている。落ち着いているし、状況を読む力もある。今はボールを持っていない時の働きや、プレスの部分を強く求めているが、そこでも本当に良くやっている。プレスへ出ていくタイミングも非常に良いと思う。ボールを持った時は常に自信があるので、僕たちも積極的にプレーするよう促している。たとえボールを失うことがあっても、『10番の選手を探せ、9番を見ろ、背後へのボールも狙え、もう少し遠くを見ろ』と伝えている。彼ならそれができる。非常に優れた選手だからね。」
ニョニがさらに成長できる可能性について
「彼はミッドフィールダーだ。僕がいつも言っているように、時には相手のプレッシャーを受けている状況でもボールを要求しなければならない。彼はそのプレッシャーを感じていないように見える。相手がかなり近くにいてもボールを要求するし、自信を持ってプレーする。慌てることもない。私にとって、それは非常に価値のある能力だ。」
シカゴに残った選手たちが、日曜日のリーズ・ユナイテッド戦に出場する可能性について
「そう考えている。ライアン・フラーフェンベルフ、フロリアン・ヴィルツ、アレクサンデル・イサク、それからジェレミー・ジャケにも、リーズ戦で最初の出場時間を与えたい。何分間プレーできるかは見てみなければならないが、トレーニング回数が少ないシニア選手たちを、少しずつチームへ組み込んでいかなければならない。週末には、彼らも最初の出場時間を得られる状態になっていると思う。」
ニューヨーク・シティFC時代にプレーしたヤンキー・スタジアムへ戻ってきたことについて
「素晴らしかった。この場所は好きだよ。ただ、プレーするには難しいスタジアムだ。ピッチがかなり狭く、全体的にも小さいからね。僕がここへ来た当時は、脚力がそれほどなかったから、その時の自分のフィジカルコンディションをうまく隠せて良かったけどね!ただ、このスタジアムではスペースを見つけるのが難しいので、非常に正確なプレーが求められる。」
華やかな大量得点ではなく、組織としての安定感を示してつかんだ1-0の勝利。イラオラにとって、レクサム戦はサンダーランド戦以上に価値のある一歩となったのかもしれない。
狭いピッチでスペースが限られる難しい状況のなか、チェンバースやクーマス、ライトら若手がフィジカルの強い相手に立ち向かい、指揮官が求めるプレスと連係を実践した。なかでもニョニは、相手のプレッシャーを恐れずにボールを要求できる特別な資質を改めて証明している。
ただし、イラオラ自身が認めたように、チームはまだ完成形には達していない。プレスへ出るタイミングやプレーへの反応には改善の余地があり、これからは合流が遅れた主力選手たちを戦術へ組み込む作業も始まる。
若手が示した可能性に、経験豊富な主力が加わった時、新生リヴァプールはどのような姿を見せるのか。
結果と内容の両面で前進を続けるなか、イラオラの色は少しずつ、しかし確実にチームへ浸透し始めている。
参照↓

コメント