新シーズン開幕まで、残された時間はわずか3週間。
アメリカでプレシーズンを進めるリヴァプールに、いよいよ最後の主力組が戻ってくる。
スペイン代表としてワールドカップを制した新加入ビクトル・ムニョスは、本来与えられた休暇を自ら短縮して来週からチームへ合流。アリソン・ベッカーもアメリカツアーから帰国したチームに初日から加わる一方、決勝まで戦い抜いたアレクシス・マクアリスターには、もう少し長い休養期間が与えられる。
「開幕まではもう遠くない。あと3週間だ」
アンドニ・イラオラが明かした3選手それぞれの合流プラン。そして、限られた時間の中で新たなリヴァプールを完成へ近づけるための、開幕までの重要な3週間が始まろうとしている。
――ワールドカップ王者となったビクトル・ムニョスが、まもなくチームに合流します。本人も休暇を終えてチームに加わることを楽しみにしていると思いますが、どのようなプランを考えていますか?
「そうだね。彼は来週合流する。本人とも話をしたけど、本来与えられている3週間の休暇よりも少し早くチームに加わりたいと希望していた。当然だと思う。彼にとっては新しいクラブへの加入だから、適応するための時間も必要になるし、チームメイトたちとも顔を合わせなければならない。だから、僕たちが向こうへ戻ったら、基本的にはすぐに合流することになる。これは良いニュースだね。」
――アレクシス・マクアリスターとアリソン・ベッカーについても、同じような状況でしょうか?
「そうだね。アリソンは初日から合流する。彼がAXAに戻るタイミングは、コーディ(・ガクポ)やフィルジル(・ファン・ダイク)より少し遅かった。ただ、僕たちがリヴァプールへ戻る初日から一緒にいることになるし、そこでトレーニングを開始する。アレクシスについては、モナコ戦の頃まで休暇になると思う。彼には当然与えられるべき休暇だと思っている。長いシーズンを戦い、ワールドカップでも決勝まで進み、本当に多くの時間プレーしてきたからね。しっかりと回復した状態で戻ってきてほしいし、間違いなく自分の力で勝ち取った休暇だから、その時間もしっかり楽しんでほしい。」
――来週から通常のトレーニングを再開します。時差ボケにも少し対処しなければなりませんが、シーズン開幕までの期間を最大限に活用するため、すぐにまた本格的な準備へ入ることになりますね?
「そうだね。もう開幕まではそれほど時間がない。あと3週間だ。親善試合も2〜3試合ある。コモとのダブルヘッダーを数えるなら3試合だね。そして、その後はいよいよシーズンが始まる。一方では、できるだけ早く公式戦を始めて、競争のプレッシャーを感じたいという気持ちもある。でも同時に、残されたすべての親善試合を可能な限り有効に活用したい。親善試合を戦うたびに、修正しなければならない部分が見えてくる。まだ自分たちに足りていないものも分かるし、プレーのタイミングについても改善できる。開幕前により多くの情報を得て、より多くの部分を修正することができれば、それだけ僕たちにとって良いことだからね。」
イラオラが3選手に用意したプランから見えてくるのは、ただ全員を一刻も早く揃えることを優先するのではなく、それぞれの状況を見極めながら開幕へ向かおうとする姿勢だ。
新天地で一日でも早く適応したいムニョスは、自ら休暇を短縮して合流する。アリソンはチームの帰国と同時に本格始動。そして、長いシーズンの末にワールドカップ決勝まで戦ったマクアリスターには、必要な休息を与える。
その判断には、開幕戦だけではなく、その先に続く長いシーズンを見据えた考えがある。
一方で、時間に余裕があるわけではない。
残された親善試合で課題を見つけ、修正し、新たに戻ってくる選手たちをイラオラの戦術へ組み込んでいく。指揮官が語ったように、そこで得られる「情報」の一つひとつが、開幕時の完成度を左右することになる。
アメリカツアーを経て、少しずつ形を見せ始めた新生リヴァプール。
そして来週からは、さらに多くの主役たちが加わる。
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