アンドニ・イラオラ監督は、自身のサッカーだけでなく、その哲学を支えるコーチングスタッフにも絶対的な信頼を寄せている。
今夏、イラオラのリヴァプール就任に合わせて、ボーンマス時代をともに過ごしたトミー・エルフィック、ショーン・クーパー、パブロ・デ・ラ・トーレ、トム・ウェバーもアンフィールドへ加わった。
なぜ彼らを連れてきたのか――。
イラオラは「彼らが一緒に来てくれたことは、とても重要だった」と語り、それぞれが自身の成功に欠かせない存在である理由を詳しく明かしている。
イラオラは次のように話した。
「彼らが私と一緒に来てくれたことは、とても重要だった。パブロはフィジカルコーチだけど、私が監督を始めてから、ほぼずっと一緒に仕事をしてきた。だから私にとって彼は、単なるフィジカルコーチではない。実質的にはアシスタントコーチのような存在だし、お互いを本当によく理解している。ボーンマスへ来た時、私はとても幸運だった。というのも、以前のアシスタントコーチだったイニゴ・ペレスの件で問題が起きてしまったからね。結果的には彼にとっても良いことだった。今はビジャレアルを率いているし、もしかしたらチャンピオンズリーグで対戦するかもしれない。でも、トミーとショーンがスタッフに加わってくれたことで、新たに別のアシスタントコーチを招く必要性は感じなかった。2人とも非常によく準備されていたし、イングランドの文化や選手たちのメンタリティを理解する上で、本当に大きな助けになってくれた。選手たちがどんなトレーニングを好むのか、何に慣れているのか、そしてスペインとは違う細かな部分まで教えてくれた。さらに、トミーはアストン・ヴィラ、ボーンマス、ブライトン、ハダースフィールドでの経験もある。彼らは選手たちにより近い立場にいる存在と言えるし、選手たちも親近感を抱きやすい。私は少し年上だし、中には私が現役選手だったことを知らない選手もいるかもしれない。彼らは私にとって本当に素晴らしい存在であり、とても優秀なコーチだ。私たちはサッカーに対する考え方も非常によく似ている。それぞれがコーチングスタッフの中で異なる役割を担っていて、セットプレーの指導にも携わってくれている。だからこそ、私は彼らと仕事を続けることを選んだ。」
監督が変われば、戦術だけでなく、その裏側を支えるスタッフも変わる。
イラオラがリヴァプールへ招いた4人は、単なる”旧知の仲間”ではない。長年かけて築き上げてきた信頼関係と、それぞれが担う専門性を兼ね備えた、いわば自身のサッカーを実現するための「中核メンバー」だ。
特にイングランドサッカーへの適応を支えたエルフィックとクーパーへの感謝の言葉からは、彼らを単なるコーチではなく、戦術面から文化面まで支えてくれたパートナーとして見ていることが伝わってくる。
「私たちはサッカーに対する考え方がとても似ている。」
その一言には、新体制への確かな自信が込められていた。
プレシーズンでは選手たちだけでなく、新たなコーチングスタッフもまた、リヴァプールでの第一歩を踏み出している。イラオラとともに築き上げる新たなチームが、アンフィールドでどのようなフットボールを見せてくれるのか。その土台は、すでに着実に作られ始めている。
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