リヴァプールはプレシーズン初戦でサンダーランドを4-2で下し、アメリカツアーを白星でスタートさせた。
キアラン・モリソン、ドミニク・ソボスライ、フェデリコ・キエーザ、ルイス・クーマスがネットを揺らし、イラオラ新体制は幸先の良い結果を手にした。しかし、指揮官が試合後に最も強調したのは勝利ではなく、「まだ改善すべき点が数多くある」という現実だった。
さらに、ジョー・ゴメスが試合開始早々に負傷交代するアクシデントも発生。試合内容を振り返るとともに、ジェレミー・ジャケの起用方針や、アレクサンダー・イサク、フロリアン・ヴィルツ、ライアン・フラーフェンベルフの合流についても言及した。
――この試合で得られた一番の収穫は何でしたか?
「前半と後半では内容が違ったと思う。特に前半は相手の方がかなり良かった。両チームとも戦力を分けて戦ったけれど、その差は感じられた。もちろん修正すべき点はたくさんある。今日は今季最初の試合だったし、選手たちはハードなトレーニングを積んできたばかりだ。脚も重かったし、フレッシュさが少し足りなかった。それでも、改善していくための良いスタート地点にはなったと思う。ただ、一番残念だったのはジョー(・ゴメス)の負傷だ。ここまではトレーニング中も誰一人ケガをせずに来られていた。残念ながら、最初の試合でジョーを失ってしまった。」
――試合序盤に負傷したジョー・ゴメスと、メンバー外だったジェレミー・ジャケについて教えてください。
「ジェレミーについては慎重に進めることにした。肩の負傷で長い間プレーできていなかったからね。だから無理はさせない。おそらくアメリカツアー最後の試合には出場することになると思う。そこでプレー時間を与えるつもりだ。ここまでは順調だったけれど、今は1人失ってしまった。」
――先制点にはリヴァプールらしい姿勢が表れていました。
「試合のリズムを作るのは簡単ではなかった。両チームともフレッシュさを欠いていたし、とても蒸し暑かった。ピッチもかなり重かった。ボールを保持できた時間帯もあったが、少し強度が足りなかったと思う。まだタイミングも合っていないと感じた。もっともっと取り組まなければいけない。でも、これはあくまでスタート地点だ。」
――後半も最後まで勝利を目指す姿勢を貫いていました。
「この試合は、自分たちを追い込み、本来あるべきリズムを取り戻すためのものだった。45分でも60分でも、自分が与えられた時間をしっかり使わなければならない。結果はそれほど重要ではない。大事なのは最後までプレーを続けること、気を緩めないこと。楽な状況でプレーすることに慣れてはいけない。まだ改善しなければならないことはたくさんある。」
――今後はクラブワールドカップ組も合流します。
「彼らはすでにシカゴにいる。私たちを待ってくれているよ。アレックス(・イサク)、フロー(・ヴィルツ)、ライアン(・フラーフェンベルフ)は、明日からチーム練習に参加する。アメリカではまだ2試合残っている。彼らをうまく起用しながら、今日うまくいかなかった部分を一つひとつ改善していきたい。少しずつ、少しずつ前進していきたいと思っている。」
4ゴールを奪っての勝利という結果だけを見れば、イラオラ新体制は上々のスタートを切ったと言える。
しかし、指揮官の視線は結果ではなく、その中身に向けられていた。重い脚、足りなかった強度、噛み合わないタイミング――。プレシーズン初戦だからこそ見えた課題を隠すことなく口にし、「これは改善へのスタート地点に過ぎない」と繰り返した姿勢には、新チームづくりへの明確なビジョンが表れている。
一方で、ジョー・ゴメスの負傷は新シーズンへ向けた最初の痛手となった。それでもジャケを慎重に起用し、イサク、ヴィルツ、フラーフェンベルフらの合流によって戦力はさらに充実していく見込みだ。
「少しずつ、少しずつ改善していく。」
イラオラが最後に口にしたその言葉こそ、新生リヴァプールの現在地を最もよく表している。結果に一喜一憂するのではなく、一歩ずつ完成形へ近づいていく――。そのプロセスは、まだ始まったばかりだ。
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